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ウコンは、熱帯アジアに分布し、インド、沖縄、中国東南部や東南アジアで栽培されているショウガ科の植物です。ウコンの根塊部に含まれているクルクミンには、解毒作用や利尿作用があり、胆汁の分泌を促し、肝臓障害を改善・予防し、機能強化を計ります。
また、抗酸化作用もあり、余分なコレステロールを減らして動脈硬化の予防、さらにはガンの予防効果もあると言われています。
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kadomaru_ore 老化の防止
kadomaru_ore 動脈硬化の防止
kadomaru_ore 胃粘膜障害の防止
kadomaru_ore 糖尿病の防止
kadomaru_ore 胆石の改善
kadomaru_ore 肝障害の改善
kadomaru_ore 高脂血症の改善
kadomaru_ore 前立腺肥大の阻害
kadomaru_ore ガンの抑制
なお、精油成分(ウコンセスキテルペン)には、細菌、カビ、酵母など食中毒原因菌や食物変敗菌に対して抗菌作用があることがわかり、胃潰瘍の改善・予防などに有効であるとの報告もあります。

 

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シリマリンとは、マリアアザミと呼ばれるキク科オオアザミ属のハーブの種子に含まれるフラボノイドの一種で、脂肪肝・肝硬変などの肝臓の病気への効能が期待されるほか、二日酔い・消化不良などへの効能が期待されているファイトケミカル成分です。
マリアアザミは、学名はSilybum marianum というキク科の植物で、マリアアザミの他、ミルクシスル、オオアザミ、オオヒレアザミなどと呼ばれます。和名はオオアザミです。原産は地中海沿岸で、ヨーロッパ全土、北アフリカ、アジアに分布しています。葉に白いまだら模様があるのが特徴で、この模様はミルクがこぼれたようにみえるため「ミルクシスル(シスルはアザミの意味)」と言い、ミルクを聖母マリアに由来するものとしてマリアアザミの名があります。
その種子は、ヨーロッパでは古くから民間療法での肝障害の治療薬として利用されていました。マリアアザミの活性成分はシリマリン(silymarin)というフラボノリグナン(flavonolignan)の混合物です。シリマリンには、シリビニン(silibinin), シリジアニン(silydianin), イソシリビン(isosilybin), シリクリスチン(silychristin)などが含まれています。シリビニン(silibinin)はシリビン(silybin)とも呼ばれます。このシリビニン(シリビン)が最も生物活性が高いシリマリン成分です。

1970年代からマリアアザミの種子に含まれるシリマリンを中心に研究がすすめられ、近年、肝細胞保護作用や肝機能改善作用の効果が科学的に証明されています。シリマリンには、肝硬変、慢性肝炎、脂肪肝、アルコール性肝疾患、胆管炎や胆管周囲炎、胆汁うっ滞に効果があり、さらに胆汁の溶解度を高め、胆石を治す効果などもあると報告されています。また、ウイルス性肝炎やアルコール性肝炎あるいは肝硬変の患者を対象にした複数の臨床試験でシリマリンの肝機能改善効果や延命効果が確かめられています。