更新日:2014/09/30
今年の始め、テレビの人気番組「発掘!あるある大事典2」で、納豆のダイエット効果が放送され、翌日から、全国の多くのスーパーの店頭から納豆が消えるという現象がおきました。その後、この番組で使用したデータがねつ造したものであったなどと言われ、大きな騒動となりましたのでご記憶の方も多いと思います。
このように、特定の食品を食べるだけで「痩せる」とか「すっかり健康になる」などという宣伝をそのまま信じ、バランスを欠いた食生活をすることなどを「フードファディズム(Food Faddism)」と言います。
今回は、この新しい言葉をモチーフに雑多な食情報に翻弄されている「食と健康」を考えてみたいと思います。
フードは食品(Food)、ファド(Fad)は英語で「熱狂的で、一時的な流行」の意味を持ちます。そして「フードファディズム(Food Faddism)」とは、消費者が食品や栄養成分が体(健康や病気)に与える影響を過大に信じたリ、評価したりし熱狂することをいいます。
今回の納豆のように、ある日突然、特定の野菜や果物がテレビで紹介された途端、爆発的に売れることがあります。このような現象は、過去にもみられ、1975年の紅茶キノコ、88年の酢大豆、94年の野菜スープ、95年のココア、2005年の寒天などがあげられ、最近ではニガリ、アガリスク、白インゲン豆などがブームになりました。特に「白インゲン豆ダイエット」問題では、試した人が下痢などの健康被害を900件以上も発生し、入院患者まででる騒動になりました。
フードファディズムは (1) 選り好みできる過剰な食料供給 (2)過剰な健康志向 (3)食に対する漠然とした不安や不信 (4)メディア情報を鵜呑みしてしまう未熟な情報処理能力などの条件が重なると起こると言われています。
現代のもっとも進んだ医学や栄養学は、特定の食品をたくさん食べれば、特定の疾患が予防できたり、治療できたりといった知見は原則的に否定しています。ところが、マスメディアや食品業界から提供される情報の中には、そうした「魔法」を喧伝するものが多いのが実情です。こうした情報が、フードファディズムを生んでいることも事実で、場合によっては食生活を混乱させ、健康被害をもたらし、詐欺的商法に悪用されることもあります。
「これだけを摂れば健康になれる」といった、「魔法の食品」は存在しません。現代医学や栄養学の見地からは、良質の食品(当然のこととして必須栄養素が含まれる)を多品目に渡り、バランス良く摂取することが薦められています。
ウイズのクリニカル・サプリメントは単一の機能性成分だけでなく、複数の成分をバランス良く組み合わせた処方が特長で有り、優れているところです。サプリメントも単一成分を大量に毎日摂れば良いと言うものでもありません。
ある食品に含まれる物質の有益性などを摂取量や頻度、案験の詳細をあいまいに表現し、「これだけ食べていれば大丈夫」などと短絡的な表現で大げさに取り上げる傾向はますます強くなるようです。
健康な生活を送るために必要なことは、言ってみれば単純でありきたりで、平凡なものと理解してください。「まんべんなくあれこれの食品を食べること、バランスのとれた栄養の摂取と適度な運動と休養。それにウイズのサプリメントを加えた生活を規則正しく繰り返すこと。」なのです。