更新日:2014/10/03
今回ご紹介する素材成分は、ホメオバイタルQ-10 EX-Sに採用されている“ムクナ”。
ムクナ(Mucuna pruriens)は、「八升豆(ハッショウマメ)」とも呼ばれインド原産のマメ科の植物です。インドでは古くからアーユル・ヴェーダ医療の代表的な薬草の一つとして採用され、主に性と神経に関する治療薬として使われていました。
近年、化学的な解析や実証を得てヘルスべネフィットの高いメディカルハーブとして注目されている成分です。
ムクナエキスにはアミノ酸の一種、チロシン、フェニルアラニン及びその代謝物が多く含まれています。ムクナエキスを摂取するとそれらの成分が吸収・代謝され、生体内でL-ドーパ(ドーパミン前駆体)となります。L-ドーパには男性ホルモンの一種であるテストステロンを増やす効果をもつといわれています。
このため、アーユル・ヴェーダ医療ではムクナは主に性と神経に関する治療によく利用されていました。
また、アーユル・ヴェーダ医療では、ムクナの豆を、パーキンソン病の治療に使用していました。
ムクナに含まれるL-ドーパがパーキンソン病の患者の症状を改善する効果をもつことがわかっていたと思われます。現在も、L-ドーパはパーキンソン病に効果のある薬として代表的なものですが、アーユル・ヴェーダ医療では驚くべきことに、4500年前から、パーキンソン病の治療にムクナの豆を使っていたのです。
パーキンソン病は、ふるえや筋肉の萎縮などの運動障害が起きる難病で、この病気にかかると脳の中の神経伝達物質のひとつであるドーパミンが減少することがわかっています。そして、L-ドーパはドーパミンの前駆物質で、L-ドーパが脳に運ばれて酵素の働きでドーパミンになります。そのため、L-ドーパを摂取すると、パーキンソン病の症状を抑えるはっきりした効果があると言われています。
他にも、リューマチ、喘息の薬、鎮痛剤、解熱剤、強壮剤などに利用されていました。
ウイズが採用している“ムクナエキス”は、日本新薬株式会社が研究開発し、エキス分を抽出した物です。
ホメオバイタルQ-10 EX-Sには、1日分(6粒)として200mgが摂取できるように処方しました。これは「不安と鬱の改善」に有効な数値やパーキンソン病の薬量をベースに決めた量です。
ウイズのムクナは、インドのアーユル・ヴェーダ医療を背景として、3千年以上の豊富な治療経験と多数の臨床例に持つ上に、日本新薬の最先端の化学研究による解析されたデータを持った安全で信頼できる素材です。
アーユル・ヴェーダ医療は「食物は、命を守るものであるとし、身体を養い、強化し、平衡を維持するものである」と考えています。
これは、私が考えたウイズの「クリニカルサプリメント」の開発コンセプトに通ずる考え方です。