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『ラボ(研究室)からの独り言』 9種類の必須アミノ酸やL-ドーパを含み活力の素「ドーパミン」を産生するムクナ

更新日:2015/07/23

6月病。加齢よる転びやすさや物忘れ。パーキンソン病。三題噺しのような文字並びですけれど、この病状や病気に共通しているのは、なんだか分かりますか。そう、「ドーパミン」です。いずれもドーパミンが不足して起こる病状や病気なのです。「何だかやる気が出ない」、「なんだか体がだるい」、「なんだか不安感におそわれる」、「うつと診断された」…………このような症状もドーパミン不足から起こることが考えられます。今回は、ドーパミンの働きと加齢と共に枯渇して行くドーパミンの産生に大きな効果を持つムクナについてお話したいと思います。
インドのアーユル・ヴェーダでは「やる気と愛情を高める成分」と言われ、イギリスのBBCでは「魔法の豆」と紹介された、脳と身体のメディカルハーブ‥‥「ムクナ」のお話です。

本題に入る前に、「6月病」と「加齢による転倒や惚け」、「パーキンソン」について簡単に触れておきます。

 

6月病とは

「6月病」とは、聞き慣れない言葉ですが、病状は5月病と変わりません。5月の連休明けに新入社員や新入生が多くかかるといわれるのが5月病ですが、6月病は新入社員を受け入れる側に多くみられます。社会人として何年間か就業している方が、新入社員の受け入れや、移動、業務の専門化やIT化などによるストレスから、引き起される症状です。新しい仕事や人間関係の中で、毎日を緊張状態の中で過ごし、環境に慣れてきた今の時期に、緊張の糸が切れ、「何だかやる気が出ない」という状況が「6月病」となって表れてしまうのです。「気持ちが沈んでやる気が出ない」、「体が重くてだるい」、「食欲がなくなる」、「なかなか寝付けない」、「不安やイライラが募る」などが症状です。
5月病も6月病も正式な病名ではなく、医学用語でいうと「適応障害」にあたります。
適応障害とは、明らかなストレスによって、抑うつ気分、不安感、行動面での問題が引き起こされる障害のことを指します。
具体的なストレスとは、例えば職場における配置転換や転勤・定年、過重労務、学生における受験や転校、または人間関係の亀裂、近親者との死別・離別などが挙げられます。これらのストレスによって、不安や気分の落ち込み・苛立ちなどが生じ、さらには不登校・出勤拒否、対人トラブルといった不適応な行動が引き起こされます。
なお、6月病の「やる気が出ない」と言う時に有効な治療法に、小さな新しい目標を立てさせ、それを実現させると言う方法があります。「毎週1冊ずつ本を読む」とか、「朝、出社前にウォーキングをする」、「寝る前にエクササイズをする」という目標を立て、これを達成することでドーパミンの分泌を量を多くすることが目的で考えられた方法です。

 
年をとると

私もそうですが、年齢を重ねると、特に病気ではないが体に力が入らない、手足が冷えるなどの症状があらわれる場合があります。
また、自分が「年をとったなー」と感じる時をオーバーに表現すると、万事がスローで、物覚えが悪くなり、ちょっと前かがみになって歩き、転びやすく、震えが来たりする‥‥‥こんなところでしょうか。
私の母もそうでした。この状態、なんだかパーキンソン病の患者さんとダブリませんか。そうなんです。このような状態は、ドーパミンが減少していることと無関係ではありません。
実は年を取ると誰でもパーキンソン病になる可能性があります。多くの研究から10歳年を取るごとに平均10%程度のドーパミンニューロンが失われていくことがわかっています。大体正常の20%位にドーパミンニューロンが減ってしまうと症状が出ると言われています。
単純に、20歳のときを100%だとして計算すると、100歳で私たちの殆どがパーキンソン病になることになります。
パーキンソン病は一部の不幸な人の病気ではありません。私たちが元気で活動的な老後を送るためにも、パーキンソン病の原因を突き止めることは重要なことであり、その予防を心がけることが大切です。

パーキンソン病について

パーキンソン病は、神経伝達物質であるドーパミンの生成量が減少するために脳からの指令が筋肉に十分に届かず運動機能に障害が発生する病気です。
パーキンソン病になると、ふるえが出ます。それとともに四肢の筋肉がかたくなります。筋肉がかたくなってしまうと関節の動きも円滑でなくなり、無理に動かすと歯車のようなガクガクした動きになり
ます。運動の速さは低下し、運動の量も減り、じっとしている傾向が目立ちます。
「手足のふるえ(振戦)」、「筋肉のこわばり(固縮)」、「動きが乏しくなる(無動)」、「バランスが悪くなる」という4つの症状がこの病気の特徴です。これらに伴い無表情、低い声、言葉の不明瞭さ、字がうまく書けない(小字症[しようじしよう])、動作開始の遅さ、姿勢を保つことの困難さ、歩きにくさなどが出てくることになります。
このような、ふるえ(振戦)、固縮、無動症、バランスの悪さに加えて、パーキンソン病が進行するといろいろな症状が現れます。
歩行の第一歩が出にくくなり、歩幅が狭く小刻みになります。また、狭いところや方向転換時に、すくみ足がみられるようになります。
残念ながらパーキンソン病の原因はいまだに詳しくわかっていません。そのため完治は難しい病気です。
しかし、脳内で不足しているドーパミンを補うことで症状が軽くなることが分かっています。なお、発症する原因は違いますが、瀬川病もパーキンソン病と同様に脳内のドーパミンが不足することで体が動かなくなる病気です。

ドーパミンってなに

ドーパミンとは、脳内ホルモンの一種で、快楽や報酬を求めるホルモンです。
交感神経節後線維や副腎髄質に含まれるノルエピネフリンやエピネフリン(ホルモンの一種)という物質とともに生体内アミンの一種であるカテコラミンという物質のひとつです。
私たちの食べ物の中に含まれるフェニルアラニンやチロシンというアミノ酸がチロシン水酸化酵素によってドーパになり、それがドーパ脱炭酸酵素の働きでドーパミンになることがわかっています。
簡単に言うとすると、「快感や多幸感を得る」、「意欲を作ったり感じたりする」、「運動調節に関連する」といった機能を担う脳内ホルモンのひとつです。
このドーパミンは、「神経伝達物質」と呼ばれ、心や体の健康をつかさどるとても重要な役割を担います。ドーパミンが不足すると、前述のような症状や病気を誘発します。

 
■ドーパミンが減少すると

ところが、加齢(一般の人は40歳ごろから、脳内のニューロンに含まれるドーパミンが衰えてくると言われています。)や生活習慣、体質、病気などの原因で、
① 体内にドーパミンの原料になる十分なアミノ酸や必須アミノ酸が取り込めない。
②体内に取り込んだアミノ酸や必須アミノ酸をドーパミンの原料であるL-ドーパに
 転換する力が弱い。
③ 転換されたL-ドーパをさらにドーパミンに転換する脳の細胞が減少しているか活動が
 弱くなっていて十分なドーパミンが作れない。
などの状況が発生すると体や精神が必要とするドーパミン量を満たせずに、「手足が震える」、「体がうまく動かない」、「疲れやすい」、「やる気がでない。」など様々な症状が出てきます。
これらの典型的な例が、パーキンソン病やパーキンソン症候群、疲労倦怠、ウツあるいはウツ状態などです。
これらの症状を緩和する最も有効な手段が「ドーパミンを増やす」ことです。
そのためには、
①アミノ酸や必須アミノ酸を摂取して、体にドーパミンのおおもとの原料を供給する。
② ドーパミンの直接の原料であるL-ドーパを摂取する。
ことです。
ドーパミンを直接に経口摂取または体内に注入しても脳の関門により脳には届きません。そこでドーパミンの直接の原料であるL-ドーパを代わりに摂取します。
L-ドーパは関門を潜り抜けて脳に届き、脳でドーパミンに変換されてはたらきを示します。

■ドーパミンを増やすには

人は、一般の食物に含まれるアミノ酸チロシンや必須アミノ酸フェニルアラニンを素にして体内でL-ドーパを合成します。L-ドーパは腸で吸収され体内に取り込まれます。腸を経由して取り込まれたL-ドーパは、血流に乗って脳に届けられます。脳内では中脳の黒質細胞がこれを受取りドーパミンに変換します。しかし、加齢やストレスなどでドーパミンの産生が難しい状況になっています。

「ドーパミンを産生する。」‥‥これにうってつけなのがクリニカルサプリメントのホメオバイタルQ-10 EX-Sです。
ホメオバイタルQ-10 EX-Sには天然のL-ドーパを含むムクナが配合されていますので食物からでなく手間を省いて直接にL-ドーパを補強することが可能です。

ドーパミンを産生するムクナ

ムクナ(Mucuna pruriens)は、「八升豆(ハッショウマメ)」とも呼ばれインド原産のマメ科の植物です。「植物界のシーラカンス」と呼ばれるほど、起源の古い植物です。
インドでは古くからアーユル・ヴェーダ医療の代表的な薬草の一つとして採用され、主に性と神経に関する治療薬として使われていました。驚くべきことに、4500年前から、パーキンソン病の治療にムクナの豆を使っていたとの記録が残っているそうです。
近年、化学的な解析や実証を得て医学的にも高い評価を受けており、ヘルスべネフィットの高いメディカルハーブとして注目されている成分です。
ホメオバイタルQ-10 EX-Sで採用されているムクナ(エキス)の特徴は
①ドーパミンの直接の原料であるL-ドーパが天然成分として含まれています。
 各種アミノ酸の原料になるたんぱく質が含まれているのと同時に、すべての必須アミノ酸と
 とても重要なアミノ酸が含まれています。
チロシン、フェニルアラニンからL-ドーパを経由してドーパミンが作られますが、ムクナはそのL-ドーパを天然成分として含むので、効率的に
ドーパミンの原料を供給できます。
②ドーパミンの原料の必須アミノ酸「フェニルアニン」とアミノ酸「チロシン」が含まれています。
 さらにドーパミンとバランスを取ってウツやウツ症状の軽減のために役立つセロトニンの原料である
 必須アミノ酸のトリプトファンも含まれています。
③ドーパミンが生成される時に重要な働きをする鉄分が多く含まれています。

■ドーパミンの素、「L-ドーパ」を含有するムクナ

ムクナには各種の貴重な成分が含まれていますが、その中で最も重要なのはドーパミンの素になる「L-ドーパ」が多く含まれていることです。これを摂取することで、L-ドーパが腸から吸収されて血流に乗って脳に届きます。脳内では中脳の黒質細胞がこれを受取りドーパミンに変えます。L-ドーパを素にして体内で作られるドーパミンは「神経伝達物質」と呼ばれ、脳から出る指令を体のすみずみに伝えて、体を動かし、活力のある精神状態を保ち、心や体の健康をコントロールする重要な役割を担っています。
また、L-ドーパにはテストステロン(男性ホルモンの一種)を活性化する働きがあります。このテストステロンはドーパミンを分泌させ性欲に深く関わっているホルモンで男性不妊症の改善などに期待がもたれています。この他にも、生活習慣病を予防する効果、疲労回復作用、パーキンソン症・アルツハイマー予防作用、運動機能の向上、集中力・やる気などの精神機能を高めるなどの働きがあります。

“ムクナ”凄い成分でしょう。4000年以上の歴史を持つアーユル・ヴェーダ医療を背景に、現代の最先端な化学研究により多くの臨床例を持つ“ムクナ”。脳と身体を支える、安全で信頼できる成分です。