更新日:2016/04/22
実績の有るホメオやレディースなどにビオフローラが加わりさらに効果アップ
毎年、春先になると、花粉症のつらい症状に悩まされる人から多くの相談をいただき、治療に来られる方も多くなります。街には、マスクや花粉対策眼鏡をかける人が多くなり、異様な感じがしますがそれだけ花粉症に悩まされている方が多いのでしょう。日本人の約25%が花粉症で、その割合は年々増加しているといわれています。また、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を持つ患者さんが激増していて、「何らかのアレルギーを持つ人」が、ほぼ人口の3分の1にも達しているという驚くべきデータも発表されています。今回は、前月号の続編的になりますが、腸内の免疫細胞とアレルギーの関係をお話いたします。
食物アレルギー68.1%、アトピー性皮膚炎66.9%、ぜん息44.1%、アレルギー性鼻炎・結膜炎30.5%。これは数年前に東京都が都内の保育所及び幼稚園を対象(3,206施設)にした調査で、『配慮が必要なアレルギー疾患を持つ児童』が在籍している割合です。現在ではもっと増えていると思われます。
スギ花粉の増加、大気汚染、食生活の欧米化、住環境の変化、ダニ、ハウスダスト、ストレス社会などがアレルギー発症の原因と言われています。過度な潔癖志向や清潔で豊かな生活がアレルギー発症の一因とも報告されています。アレルギー発症が環境の変化や生活の変化に大きく影響を受けていることは分かっているのに、アレルギーについて、これで絶対に治るという治療法はまだ見つかっておりません。
通常これらの疾患の治療にあたっては、薬物治療が行なわれ、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、ステロイドホルモン剤などを全身及び局所的に投与していますが、なかなか完治は望めず、取りあえず症状を和らげる治療となっています。また、最近ではレーザー治療や手術で鼻の粘膜を一部切除する治療も行なわれていますが根治療法とはまだ呼べません。
現在、根治が期待できると言われている治療法は、減感作(げんかんさ)療法と言って、医師が診察して、原因となる花粉(抗原)を突きとめ、その花粉の成分を注射することによって、人為的に抗原にならしてしまおうという、いわば「予防接種」のような治療法です。しかし、効果が現れるまでに通常3~4年もかかる上、完全に治る人の割合はおおむね6割以下にとどまっており、まだまだ、改良の余地があると言われています。
最近、アレルギー疾患には腸内における免疫機能のバランスが関係していることがわかり、多くの研究成果が発表されています。私が取り組んでいる代替医療の分野でも、その腸内細菌の研究はなされ、根治を目指す療法として期待されています。
アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(花粉症)、気管支喘息は症状の起こる場所は異なりますが、いずれも体の中ではアレルギー反応として同じメカニズムで症状を起こすものです。アレルギー反応が皮膚で起これば痒くなり、鼻で起きればくしゃみ、鼻づまりになり、気管支で起きれば喘息の発作が起こります。
同じメカニズムなので、アトピー性皮膚炎と気管支喘息、気管支喘息とアレルギー性鼻炎というように、2つ以上の疾患を抱えることもあります。
アレルギーは同じメカニズムで症状を起こすとお話しました。実は、アレルギーは、人間の免疫システムのバランスが壊れ、一部の免疫力が暴走してしまうために起こるものなのです。人間の体の中に、細菌やウイルス、異物が侵入してきたときに、これを攻撃する免疫力が人間には備わっています。
私たちの周りには、無数の細菌やウイルスが存在します。これに人間の免疫力が働いて体を守ります。この免疫システムのバランスが崩れ、本来それほど人間の害にならないダニや花粉、猫の毛などに、一部の免疫力が過剰に働き、ヒスタミンやロイコトリエンなどの炎症物質を放出して、炎症を起こしてしまうのがアレルギーです。
人体には、血管、リンパ管、リンパ節、腸などのいろいろなところに免疫細胞が存在しています。これらの免疫細胞が、ウイルスや病原菌、そしてガン細胞などと闘ってくれるおかげで、わたしたちは健康に生きることができます。
免疫とは、私たちの体に入ってくる細菌などの敵と闘い、体を守るシステムのことです。私たちの体は、血管、リンパ管、リンパ節、腸などのいろいろなところに免疫細胞が存在しています。これらの免疫細胞が、ウイルスや病原菌、そしてガン細胞などと闘い、守ってくれるおかげで、わたしたちは健康に生きることができます。
免疫システムは生まれながらに持っている「自然免疫」と生きて行くうちに後天的に力をつける「獲得免疫」の大きく2系統があります。
その免疫システム(免疫系)では、それぞれ細胞ごとに役割があります。ナチュラル・キラー細胞(NK細胞)はウイルスやガン細胞を攻撃して破壊しますし、食細胞のマクロファージは外敵を消化処理します。
これらの『自然免疫』が突破されると、今度はより強力な『獲得免疫』が活躍します。
獲得免疫系には、マクロファージや樹状細胞などの抗原提示細胞によって抗原(アレルゲン)の情報を得るヘルパーT細胞や、そのヘルパーT細胞の指令を受けて『抗体』をつくりだすB細胞などがいます。
B細胞は抗体(免疫グロブリン)をつくれる唯一の免疫細胞であり、特定の外敵を見分けてやっつけるこの抗体こそが、人間の強力な免疫力の源になっています。
自然免疫の働きは、相手を選ばず、細菌の侵入や体内のがん細胞に対しても同じように働き、同じ敵が繰り返し侵入・発見されてもその効果に変化はありません。生まれた時から体に自然に備わっている抵抗力といえます。風邪にかかりやすい人、かかりにくい人は、この自然免疫の働きが大きく影響しています。
獲得免疫は自然免疫をくぐりぬけて侵入してきた外敵に対して集中攻撃を行います。おたふくかぜやはしかなどのウイルスに感染した場合に闘い、一度目の敵を記憶し、同じ敵を素早く鎮圧するので同じ病気にはかかりません。この獲得免疫は、生まれた時には備わっておらず、後天的に獲得されていく免疫です。獲得免疫を活用した予防が、皆さん何気に受けている予防接種です。
免疫力は主に血液中の白血球がその役割を担っています。白血球は約60%の顆粒球、約35%のリンパ球、そして約5%のマクロファージで構成されています。
リンパ球にはT細胞(Tリンパ球)、B細胞(Bリンパ球)、ナチュラルキラー細胞、キラー細胞などがあり、人体の防御に大切な役割を果たしています。まず外部からの侵入者である抗原に立ち向かうのがマクロファージという細胞です。マクロファージは体のどこにいても門番のように外部からの侵入者を見張っています。マクロファージは顆粒球、リンパ球に敵の侵入を知らせる司令塔で、敵を丸ごと飲み込む大食いの食いしん坊細胞で、「貪食細胞」、「大食細胞」と言われます。 顆粒球は大腸菌やウイルスなど比較的大きいサイズの細菌と闘います。
小さなサイズの花粉やウイルスを担当するのがリンパ球で、闘いの指令を出すヘルパーT細胞(Tリンパ球)、マクロファージから敵の情報を受け、敵と闘うキラーT細胞、敵に合わせて抗体をつくり闘うB細胞(Bリンパ球)、闘いの終了を合図し、キラーT細胞の攻撃をやめさせるサプレッサーT細胞と、連携プレーで闘います。
免疫システムは抗原(異物)が入ってくると、マクロファージ→T細胞→B細胞→抗体(IgEなど)の順番に働き、抗原を排除します。
免疫力という言葉は一般的になってきましたが、免疫は細菌などへの攻撃だけではなく、実は最も大切な事は免疫が上手く機能するために免疫系統で正しくコミュニケーションがとれているかということなのです。マクロファージ、B細胞、T細胞はサイトカインという特別なタンパク質の受け渡しをして綿密なコミュニケーションを行なっています。このコミュニケーションが免疫系の細胞のひとつひとつを活性化させ免疫機能を推進しています。
ところが、このコミュニケーションがうまくいかなくなることで、本来は敵と闘うはずの免疫機能が間違った方向に働いてしまい、自分自身を攻撃してしまうのが免疫異常の状態です。免疫系が間違えて皮膚細胞をアタックすればアレルギー・アトピー、関節軟骨細胞をアタックすれば、リウマチ関節炎になります。つまり免疫力とは免疫細胞が敵と闘う力とそれをつかさどる正しいコミニュケーションとが合わさって、免疫力が高いといえるのです。
最近、アレルギー疾患には腸内における免疫機能のバランスが関係していると先程お話をしました。腸はただ便を排泄するためだけの器官ではありません。
腸の代表的な働きには、食べ物の『消化』と『吸収』、そして『排泄』があります。そして、もう一つ腸が持つ重要な働きが、『免疫機能』です。
これまでよく知られていなかった腸内の細菌の働きが、近年の研究でかなり解明されました。腸の持つ免疫機能は『腸管免疫』と言われ、人の持つ免疫機能のおよそ60%を担っており、腸は人間のカラダの中で、最も大きな免疫器官で、血液中を流れるリンパ球という免疫細胞が多く集まっています。腸内細菌の働きは
◎消化・吸収を助ける
◎IgAの産生を助ける
◎病原菌を排除する
◎有害物質を分解・排泄する
◎ミネラルの吸収を助ける
◎ビタミン・ホルモンをつくる
◎免疫の正常な判断を助ける
◎Th1/Th2細胞のバランスを正常化する
◎副腎皮質ホルモンの産生を助ける
◎糖質の代謝を促進して、ホルモンバランスを改善する
これらはすべて、腸内細菌(善玉菌)の働きです。つまり、腸内細菌はアトピー性皮膚炎、喘息、花粉症、鼻炎などの原因すべてに関与し、改善を助けるのです。
ですから、腸内環境を良好に保つことで、免疫力はアップし、腸内環境が乱れてしまうと、免疫力が低下してしまうといえるのです。
腸内の善玉菌(ビフィズス菌や乳酸菌)を増やし免疫機能を高めることで、免疫の暴走が抑えられ、花粉症やアトピー疾患が改善されて行きます。
私は、開院時代を含めアトピー性皮膚炎の方を多く治療し、改善の効果を上げていました。特にお子様のアトピー性皮膚炎では治癒例も多く、患者さんから沢山の感謝をいただきました。花粉症や喘息の方も診療し、多くの方を回復へと導きました。
その時の治療では、ウイズ4製品の内ホメオバイタルQ-10 (EX-S)を中心に使用しました。
なぜ、ビフィズス菌や乳酸菌が含まれた腸内サプリメントでなく、ウイズのクリニカル・サプリメントのホメオバイタルQ-10 EX-Sやレディース アップ EX-Sなどでアトピー性皮膚炎を始めとしたアレルギーの症状が回復できたのでしょうか。
その訳はホメオバイタルQ-10 EX-Sの特徴的な作用を確認すると納得できると思います。
ホメオバイタルQ-10 EX-Sは免疫力・神経系・ホルモン分泌をケアし、ホメオスタシス(生体内の恒常性の維持)機能を向上させるサプリメントです。
ホメオスタシスは、体のさまざまな働きを調整する「神経系」、ホルモン分泌をつかさどる「内分泌系」、病原菌などから体を守る「免疫系」の主に3つの働きによって維持されています。
ホメオスタシスの三つの機能は、どれ一つが欠けても健康バランスは保たれず、生命の維持は断たれてしまいます。ホメオバイタルQ-10 EX-Sはこの機能をサポートし向上させます。
この働きの中で一番注目するのは、神経系のサポートです。と言うのは免疫力(免疫機能)が低下する大きな原因の一つにストレスがあります。現代病の代表、「ストレス」。さまざまなストレスが病気の元凶と言われています。私たちのカラダを守る免疫力もまた、このストレスによって影響を受けるもののひとつです。
免疫力は、自律神経によってその働きを支配されています。自律神経とは、私たちの意思とは別に、呼吸や体温、血管、内臓などの働きを調整している神経のことです。自律神経には、活動する神経と言われる「交感神経」と休む神経と言われる「副交感神経」という、相反する働きをする神経が同居し、この2つの神経が綱引きをしながら必要に応じて自動的に働きます。
私たちの体は、過度なストレスにさらされると、自律神経の働きが乱れ、交感神経ばかりが活発になって副交感神経が機能しなくなってしまいます。さらに、交感神経系は、免疫機能の働き自体を抑制してしまうため、免疫力が低下します。すると、免疫細胞もバランスを崩し、免疫状態が悪化してしまいます。
交感神経系は内臓機能の働きも制限するため、消化機能も低下します。また、ストレスによって分泌されるコルチゾールやノルアドレナリンなどのストレスホルモンが、腸内環境の悪化の原因にもなり、こうした作用が重なることで免疫機能の働きが低下してしまいます。免疫の機能を担っている細胞の数や質のバランスが崩れるとアレルギー、自己免疫疾患などの病気になります。
多数のアトピー性皮膚炎の方や花粉症、喘息などを回復することができたのは、ホメオバイタルQ-10 EX-Sの持つホメオスタシスを高める作用に合致していたからです。ホメオバイタルQ-10 EX-Sは、免疫機能低下を改善するアメリカンジンセンを始め6種のメディカルハーブと免疫を改善するコエンザイムQ-10など12種類の補酵素や栄養素が配合されています。それらの複合成分が免疫系を司る腸を始めとした器官や組織に働きかけ免疫力の向上をはかり、そして自律神経のバランスを整え、免疫力をアップし、各アレルギー対応してくれたのだと思っています。
私は、このホメオバイタルQ-10 EX-Sを中心に治療をしていますが、レディース アップEX-SやベストサイトEX-Sなどとも併用して使用しています。高原先生が工夫を重ねて処方した、複合成分の良さが結果としてでています。
例えば、ホメオバイタルQ-10 EX-Sとレディース アップ EX-Sを併食すると著しい効果がでます。自律神経(交感神経と副交感神経の働きを支配)は、大脳の視床下部にあります。女性ホルモンもここでコントロールされます。実は自律神経のバランスをくずす(自律神経失調症)原因にホルモンの変調が大きな影響をあたえているのです。女性は思春期や更年期、出産後などホルモンの変調がおこりますので男性と比べて自律神経失調症の方が多いのです。更年期障害は自律神経失調症の一種です。この効果は、二つの製品の色々な成分が自律神経のバランスを整え免疫力の向上を図っているからです。
さらに、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、気管支喘息などの原因の一つに、鼻粘膜、肌、気管支粘膜のバリアーが弱くなっていることがあります。
レディース アップ EX-Sに配合されている、MSM(メチルスルフォニルメタン)は鼻、皮膚、消化管などの上皮組織を強化する働きがあります。MSMは皮膚や粘膜のバリアーを強化して、アレルゲンを入り込みにくい状況を作り、さらに抗炎症作用によって、アレルギーを軽減する効果があります。
また、ベストサイトEX-Sには、内臓、肌、精神の元気をサポートする万能抗酸化栄養素と言われているアスタキサンチンが配合されていて免疫力を高め、体の様々な不調を改善・予防する働きがあります。
身体の免疫力というのは、いわば身体がどれくらい正常で、活発に働いているかという事です。その働きを支えているのが、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素です。身体で働いている栄養素は、非常にたくさんあり、それが複雑に絡み合って作用しています。いくつかの栄養素が十分以上にあっても、他の栄養素が不足していると、十分な量がある栄養素も働く事ができずに、意味のないものとなってしまうのです。正しい健康を守るためには、全部の必須栄養素群が必要で一つの栄養素を幾ら大量にとっても駄目なのです。マルチビタミン アンド ミネラル プラスEX-Sは、簡単に多種類の栄養素(14種のビタミン、11種のミネラル)を摂る複合タイプになっているので免疫力をアップして身体の正常化を図ります。
現在は、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎(花粉症)、気管支喘息などの治療には、ホメオバイタルQ-10 EX-Sやレディースアップ EX-S、ベストサイトEX-S、ビオフローラ EX-Sを併用しています。また、体の抵抗力、免疫力をつけてくれるビタミン、ミネラルが不足しないようにマルチビタミン アンド ミネラル プラス EX-Sを加えるケースもあります。
ビオフローラEX-Sの成分やその働きは2016年2月号で高原先生が分かりやすく語っていますので参照してください。
ただ、ビオフローラEX-Sは、腸内の環境を整え健康を促進する三つのプラン、「プロバイオティクス」、「プレバイオティクス」、「バイオジェニクス」を融合させ、そのカテゴリーに含まれる成分(菌も)を複合的に処方した製品であることをお伝えします。
ビオフローラEX-Sのプロバイオティクス成分は有胞子性乳酸菌(中山菌/ラクリス菌)を採用し、プレバイオティクス成分として、ビフィズス菌のエサになる乳果オリゴ糖や血糖の上昇を押さえる難消化性デキストリンを配合しています。
さらに、バイオジェニクス素材として小牧原液(乳酸菌酵母分泌物)を使用したことは、高原先生が特に力説し、これが、ビオフローラEX-Sの大きな特長だとおしゃっていました。小牧原液に含まれる40種類の善玉菌(16種類の乳酸菌と24種類の酵母菌の培養エキス)を腸内に送り込むことによって、免疫システムを向上、改善することができるとのことでした。
免疫力が低下してしまうことは、それだけ感染症、アレルギー疾患などの病気にかかるリスクが高まるということでもあります。その殆どが腸内環境に帰結していることがお解りいただけたと思います。
アレルギー症状を改善したり予防するためには、ホメオバイタルQ-10 EX-Sを始めとした4製品とビオフローラEX-Sで腸内環境を整えたり、改善することが第一である、という結論になります。