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『ラボ(研究室)からの独り言』 効果と安全を処方した製品-2

更新日:2013/05/08

栄養療法、分子矯正学とファイトケミカルが融合した製品

先月のウイズインフォメーションで、私がこの世界に入った切っ掛けとなった、A・デービス女史の著書「Let’s get well(健康への道)」やノーベル賞を受賞したポーリング教授が唱える「分子矯正学」についてお話をし、私のサプリメントにかける想いを話しましたが、若干舌足らずだったので今号は、その続きをお話させていただきます。ファイトケミカル成分やメディカルハーブにこだわる理由や複合成分処方が何故良いのかなどを話したいと思います。

■実績や臨床データがあるメディカルハーブとファイトケミカルの効果を反映させる
ウイズの製品を最初に処方した時に、私が一番意識したのが、「ファイトケミカル」と「メディカルハーブ」でした。
第7の栄養素と言われるファイトケミカルを私は、他の健康食品メーカーに比して、かなり早い段階で採用しました。ファイトケミカルというのは、植物に含まれる色素や香りなどで、高い抗酸化作用を持つ機能性成分のことです。

その健康効果としては、
◎活性酸素の除去◎傷ついた細胞(遺伝子)の修復◎ガン細胞の増殖防止(ガン予防)◎感染症に対する抵抗力の強化◎免疫力を高める◎記憶力、集中力の強化、アルツハイマーの予防◎老化防止などが挙げられます。
ファイトケミカルで有名なのは、ワインに含まれるポリフェノール。ポリフェノールは、4000種類以上あるといいます。他にも、そばのルチン、お茶のカテキン、トマトのリコピンなどが、ファイトケミカルと呼ばれる成分です。
栄養素は不足すると1週間、1ヵ月という単位で、肌荒れ・不眠・疲れなど体に何らかの影響が出てきます。これに比べてファイトケミカルの機能性成分は少々の期間、摂取しなくても大きな差し障りはありません、ところが10年、20年という永い年月で、適量を摂取している人と、そうでない人を比べてみると、糖尿病などの生活習慣病、ガンや動脈硬化などの病気になりにくい、なりやすいという差になって現れてきます。

また、ファイトケミカルが持つ作用の一つに薬に負けない力で免疫の働きを強くする作用があります。私たちの体の中に細菌やウイルスなどの異物が進入すると、体を守ろうと防御システムが働きます。これが免疫作用でファイトケミカルはこれを活性化します。
もう一つのメディカルハーブの採用は、アダプトゲン(adaptogen)考えに基づいています。
アダプトゲンとは、中国医学(漢方)やアーユルヴェーダなどの伝統医療や、ハーブや薬草を使う自然療法において、様々なストレスに対する体の適応能力や抵抗力を高める効果がある薬草や薬草由来成分を指す言葉です。
私がメディカルハーブにこだわる理由は、◎多様な成分を含み、それらが互いに相乗効果を発揮するところ。◎局所の治療だけにとどまらず、からだ全体の強化が期待できるところ。◎治癒系をつかさどる神経、内分泌、免疫系の機能の調整に優れているところ。◎安全であることです。ただ、薬草なら何でも良いかと言うとそれも違います。私の持論は、「口に入れる物は絶対安全でなければいけない」です。

そのために、欧米では医薬品と認められている成分や、民間療法や伝統医学などで永年使用されてきた薬草で、最近その有効性が化学的に実証された成分だけを採用し、処方しています。
効果があってもセントジョンズワートのように薬との作用に問題があるような成分は採用しないようにしてきました。
メディカルハーブについての想いは、6種類(アメリカンジンセンエキス、ムクナエキス、ブテアスペルバ、ラフマエキス、キンバイザサ、イチョウ葉エキス)のメディカルハーブを処方し免疫力、神経系、ホルモン系をケアし、5大疾病に対応するホメオバイタルQ-10 EX-Sが私の想いを具現化した象徴のような製品ですと述べることで理解していただけると思います。

■A・デービス女史の栄養療法や分子矯正学を進化させた“複合成分処方”製品
私の処方特長は、複数の素材を組み合わせることにあります。人間の体は個々に違い、同じサプリメントを食べても、人によって作用する内容が違います。
マルチビタミンを例に取ると同じ肝臓をケアする成分としてシリマリン、アンフィス、ウコンを採用しています。これも前述の理由と各々の成分の相乗効果を考えてのことです。
単体成分を多量に摂取するためのサプリメントは、その効果や作用を発揮するチャンスを失っていることもありますし、過剰摂取による問題をも引き起こします。そのために、ウイズのクリニカル・サプリメントは、複数の素材をバランス良く配合し、各成分の相乗効果が期待できるように処方しています。
複合成分の特性はメディカルハーブやファイトケミカルだけでなく、一緒に配合されている補酵素やビタミン、ミネラルにも言えます。
糖質を分解して、エネルギーに変える「α-リポ酸」。脂質を効率的に燃焼させる「カルニチン」。ミトコンドリアに運ばれてきた糖質と脂質をATP(活動エネルギー産生)に変える「コエンザイムQ1O」。この3成分を併用することで相乗効果が生まれ、体内のエネルギーの産生能力を驚くほど向上させることができます。運動持久力をアップさせ、疲れにくい身体を作り出すなど、美容と健康の両面に効果が期待できます。
また、ホメオバイタルQ-10 EX-Sでは、9種類配合した栄養素の内、動脈硬化を起こし、心筋梗塞や脳卒中など様々な病気の原因と言われている、ホモシステインをメチオニンに変換する4つの栄養素(葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、酸化マグネシウム)を特化して配合し、病気になりにくい体質づくりをサポートするようにしています。
さらに、レディースアップEX-Sには9種類の他にメタボリックシンドロームやダイエットに最適な2つの成分(イノシトール、ベタイン)を配合しています。
この2つの成分は内臓脂肪を取る働きがありレディースアップEX-Sに配合されているメディカルハーブや他の成分と補完しあって大きな効果をあげると思います。
効果のある成分をさらに高めるために、複数成分を組合わせる、これが高原式の処方です。A・デービス女史の栄養療法やポーリング教授が唱える栄養療法(分子矯正学)を学び、それを進化させてきた形が“複合成分処方”です。業界では困難と言われている処方です。

■高品質の素材と優れた技術や設備を持つ製造メーカーが“理論や処方”を製品にする
どんな立派な理論の栄養療法でも、どんなに優れた処方でもそれを実証、実践できなければ、「絵に描いた餅」です。つまり、製品化できなければ何の意味もありません。
私が処方する製品の原材料は、大手製薬メーカー数社からの提供で高品質の原材料です。幾重にもチェックされ、厳選された素材が信頼を保証します。また、その素材を確かな製品にまとめてくれる、製造メーカーはGMP認証を持つ工場です。GMPとは医薬品等の製造管理及び品質管理基準と言われるもので、医薬品製造時の厳しい基準を満たし安全な品質の製品を生産している工場に認可されるものです。
サプリメントを食べる場合、その有効性に期待するのは当然です。私が処方する成分は、メーカーや学界などの研究・分析、医療現場での臨床などを通して、有効成分と有効量が明確になっている素材ばかりです。つまり安全性と有効性を兼ね備えた成分です。
私の処方したメディカルハーブやファイトケミカルと呼ばれる機能性成分はその有効性を十分に発揮できる量を含んでいます。

私の処方は、「具体的な目的を持って素材を選択するから“効く”」のです。