更新日:2013/07/23
脳と身体のメディカルハーブ“ムクナ”
今回のお話は「ムクナ」についてです。ムクナがアーユル・ヴェーダ医療(インドの伝統医療)の代表的な薬草のひとつで、主に性と神経に関する治療薬として使用されていたことは、何度かお話して来ました。ムクナの代表的な薬効成分は、ムクナ(豆)に大量に含まれるL−ドーパです。L−ドーパは「ドーパミンの素」になる成分で、パーキンソン病の患者の症状を改善する効果をもつことや男性ホルモンの一種であるテストステロンを増やす効果をもつことなどが確認されています。
人の生命活動を維持するために絶対欠かせない9種類のアミノ酸を「必須アミノ酸」と呼びます。ムクナ(豆)はその9種類の必須アミノ酸すべてを豊富にしかもバランス良く含んでいます。ムクナ(豆)が含むアミノ酸で特長的なのは、チロシンが多いことです。チロシンは、神経伝達物質のノルアドレナリンやドーパミンの原材料になる重要なアミノ酸です。
ムクナには各種の貴重な成分が含まれていますが、その中で最も重要なのはドーパミンの素になる「L-ドーパ」が多く含まれていることです。
ムクナ(L-ドーパ)はパーキンソン病に効果があります。パーキンソン病は、神経伝達物質であるドーパミンの生成量が減少するために脳からの指令が筋肉に十分に届かず運動機能に障害が発生する病気です。ドーパミンの原材料であるL-ドーパを補うことで減少したドーパミンを補充することが可能です。ムクナにはL-ドーパが含まれているため、これを食べることによってL-ドーパを補給することが出来るので、パーキンソン病の特効薬のLドーパ製剤の代替物として利用することができるのです。
発症する原因は違いますが、瀬川病もパーキンソン病と同様に脳内のドーパミンが不足することで体が動かなくなる病気です。瀬川病の患者さんで薬の副作用を恐れ、車椅子の生活を余儀なくされた方が、ホメオバイタルQ-10 EXを摂り続けることで、病状が改善し、いまでは普通の生活が送れるようになったと感謝のお手紙をいただいたことがありました。これもムクナの効果だと思っています。
また、ムクナは、うつ症状にも効果があります。ドーパミンが減少するパーキンソン病の患者さんに限らずストレスを貯めやすい人は、やる気が出ない、元気がないなどうつ症状に悩む場合が多々あります。ムクナは脳がドーパミンを生成するための原料を補給することができますので、ムクナを含むホメオバイタルQ-10 EXを食べ続けることでうつ症状から解放された方を何人も知っています。(※アシュワガンダとの併用が効果を倍増している)
齢を重ねると、特に病気ではないが体に力が入らない、手足が冷えるなどの症状があらわれますが、その症状にもムクナは有効です。ムクナで体の動きが良くなり温まるのを実感する人も多くいます。また、スポーツ選手の中には筋肉強化や強壮のために利用している人もいます。
その他にもムクナはリューマチ、喘息の薬、鎮痛剤、解熱剤、強壮剤などとしても利用されています。
“ムクナ”凄い成分でしょう。4000年以上の歴史を持つアーユル・ヴェーダ医療を背景に、日本新薬の最先端な化学研究による臨床例を持つ“ムクナ”。脳と身体を支える、安全で信頼できる成分です。