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『ラボ(研究室)からの独り言』 ビタミンAとβ-カロチンの働き

更新日:2013/07/23

ベストサイトEX-Sに配合されたビタミンAとβ-カロチン
ベストサイト EXからベストサイト EX-Sにバージョンアップした時にビタミンAが新しく加わり、さらにプロビタミンAと言われるβーカロチンの量が150%アップしているのに気付いていますでしょうか。今回は、老化防止や夜盲症、ドライアイに大きな効果をもたらすビタミンAとβーカロチンのお話です。

ビタミンAについて
ビタミンAには「レチノール」「レチナール」「レチノイン酸」の3つの成分がありますが、人間の体内に存在するビタミンAのほとんどが「レチノール」です。ビタミンAは上皮細胞の形成や働きに大きく関わっているビタミンです。上皮細胞とは、口、鼻、喉、肺、胃、腸などで外界から入ってくる空気や食べ物が触れる粘膜にある細胞で、ここには病原菌などが体内に侵入するのをガードする役目があります。ガードの機能がしっかりしていなければ、体の中に病原菌が入りこんで病気になったりします。風邪をひきやすい人や風邪が長びく人、口内炎ができやすい、歯ぐきがはれやすい人などはA不足が考えられます。
ビタミンAの主な効能は、◎視力の回復、◎皮膚の角質化の防止、◎粘膜を保護し、風邪や病気のウイルスをブロックする−−−などと言われていますが、特に皮膚、髪、爪などを丈夫に保ち、美肌やつややかな髪のためには欠かせないビタミンです。
また最近では、「ガンの予防にビタミンAを!」と言われるように、ビタミンAによって上皮細胞の免疫力を高めることでガン予防につながると報告されています。

βーカロチンについて
カロチンはカロチノイドという赤色の色素成分の一種で、その中でも有名なのがβ(ベータ)-カロチンです。強い抗酸化作用があり、美容や健康の維持に注目されています。
β-カロチンの主な効能は、◎ガン予防、◎生活習慣病予防、◎アンチエイジング効果−−−などと言われています。最近の研究では、β-カロチンを多くとっている人はガンの発生率が低いことや血清中のβ-カロチン濃度の高い人が低い人より心臓病にかかるリスクが少ないことも報告されています。

ビタミンAとβーカロチンの関係
β-カロチンは体内でビタミンAが不足すると、必要に応じてビタミンAに変化します。このように、生体内でビタミンA効力を示す物質に変換されるものを総称して「プロビタミンA」と呼ばれています。
β-カロチンの他に私たちの体内でビタミンA作用をするカロチノイドには、緑黄色野菜に多いα(アルファ)およびγ(ガンマ)-カロチン、またみかんなどに多いクリプトキサンチンがあります。
ビタミンAの大量摂取は、時として過剰症を心配されますが、β-カロチンは、ビタミンAが十分な体内に入った場合は変化をせずに、そのまま体内(肝臓や脂肪組織)にたまります。
その後徐々にビタミンAに変わっていくので、過剰症を起こすことはありません。
このため、ビタミンAの半分はβ-カロチンとして摂取したほうがよいと言われています。
また、最近ではビタミンAに変化しないままでも、すぐれた抗酸化作用があることが研究されています。

■老化と戦う戦士(β-カロチンVS活性酸素)
体内に取り込まれた酸素は、活性酸素となり体内でさまざまな病気の原因や老化の原因となってしまいますが、β-カロチンはこうした酸化から体を守ってくれる「抗酸化ビタミン」のひとつです。
酸素は体内に取り込まれたあとフリーラジカルの一つである活性酸素になって、人間の中で酸化現象を引き起こします。これらは遺伝子を傷つけガン発生のもとになったり、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を酸化させ、血管壁に沈着させて血管にダメージを負わせ動脈硬化や心臓病の引き金になったり、さまざまな老化現象を引き起こして私たちを傷つけていきます。
このように私たちはどんなに健康に注意していても、生きて呼吸をしているかぎり、知らず知らず活性酸素の被害を受けていることになります。
β-カロチンは、活性酸素と戦い、私たちの体を守ってくれる抗酸化ビタミンのひとつです。
抗酸化ビタミンにはβ-カロチンのほかにα-カロチンやクリプトキサンチン、ビタミンC、ビタミンEがあり、活性酸素の発生を防いだり、無害化したり、活性酸素にやられた傷を治してくれたりと大活躍いたします。

ベストサイト EX-SにおけるビタミンAとカロチノイド
各々の個性が分かったところで、ベストサイト EX-SにおけるビタミンAとβ-カロチンについてお話をいたします。先程、話したように、β-カロチンやα-カロチン、クリプトキサンチンは、プロビタミンAと呼ばれ、体内でビタミンAに変化するカロチノイドです。
ですから、ベストサイト EX-Sに含まれている「ビタミンA」とは、レチノール(ビタミンA)と、体内でレチノールに変わるプロビタミンA(β-カロチン、α-カロチン、クリプトキサンチンなど)の両方を加えたものと考えて良いと思います。ここでも複合成分の特長いかんなく発揮しています。
ベストサイト EX-Sの中でビタミンAが発揮する効果は、

◎視覚を調節する:
ビタミンAは明暗を感じるのに必要な成分です。目の網膜にあるロドプシンは、「見る」ために不可欠な神経伝達物質ですが、その材料になっているのがビタミンAです。
そのため不足が起こると夜盲症といって、暗い場所でなかなか目が慣れないといった症状が生じます。また夜盲症までにはならなくとも、ドライアイ(眼球乾燥症)や視力低下につながります。

◎皮膚や粘膜を正常に保つ
ビタミンAは皮膚および口、喉、胃、腸などの粘膜にある細胞分裂を助け、細胞を正常に保ちます。

◎免疫を正常に保つ
皮膚や粘膜の維持は、細胞自体の免疫力も高めることにもつながります。そのため不足すると口内炎、風邪などにかかりやすくなります。

◎身体を酸化から守る
活性酸素は身体にとって必要なものですが、過剰に発生してしまうと細胞を酸化させて傷つけます。これが老化やガン、動脈硬化、心筋梗塞といった生活習慣病を引き起こす原因といわれています。体内にビタミンA(レチノール)が十分にあれ ば、β-カロチン、α-カロチン、クリプトキサンチンなどのプロビタミンAはレチノールに変化せず、細胞の代わりに酸化されて細胞を守り、活性酸素による害を減らすのに役立ちます。

抗酸化物質は、種類によって働く場所や対象が違います。たとえばβ-カロチンは油脂に溶ける成分なので、油脂に溶ける成分の酸化防止に効果的ですが、目の網膜の細胞には入れません。これらのことから、体全体の酸化防止には、いろいろな抗酸化物質を組み合わせて摂る必要があります。ベストサイトEX-Sにルテイン、アスタキサンチン、リコピン、ゼアキサンチンなど他のカロチノイドを配合しているのも、身体のあらゆる場所で老化をストップさせる工夫なのです。

7種類の天然由来のカロチノイドと2種類のアントシアニン(ブルーベリーエキスとカシスエキス)、12種類の栄養素と補酵素。これらの成分が各々の働き場所で最大限の効果を発揮できるように処方され製造されたベストサイト EX-S。錆びない身体作りにお役立てください。