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『ラボ(研究室)からの独り言』 食の安全は心と素材のクオリティ

更新日:2014/09/30

今年は“食の安全に関する”問題が多くおこり、取扱うメーカーの“心や資質”が大きく問われることになりました。

また、生産地のごまかしやブランド名の偽りなど素材や原材料、そのもののクオリティにも大きな関心が寄せられ、世界的には「チャイナフリー」の言葉で中国産の製品の“安全”が大きな問題になりました。

今回から何号かは、「食の安全」の観点からウイズが採用している原材料の“安全と効力”を考えてみたいと思います。1回目は「イチョウ葉」についてです。

 

イチョウ葉エキスは、ドイツやフランスで脳機能低下、抹消血流障害、動脈硬化、糖尿病等の医薬品として、販売されているように確かな効力が実証されている成分(フラボノイド、テルペノイドなど)です。
ところが、日本経済新聞に、イチョウ葉食品による腹痛などの消化器系障害とアレルギー性ショックによる呼吸困難をひきおこした、健康被害があったと報じられたことから、イチョウ葉の安全に対する懸念をもたれたことがありました。

イチョウ葉中のアレルギー惹起成分については何十年も前から知られており、それがギンコール酸(ギンコー酸、銀杏酸とも呼ばれる)等のサリチル酸誘導体であることが確認されていました。
このため、医薬品として取扱いしているドイツではギンコール酸の含有規格(ドイツ宮報規格)を5ppm以下と設定しています。
では何故問題になったのでしょうか、健康被害をおこした製品の多くが、中国製のイチョウ葉(エキス)素材を使用していたことにあります。中国産のイチョウ葉エキスは非常に安価ですが、精製が悪く中にはギンコール酸の含有量が3,000ppm(3mg/g)もあるものがありました。

イチョウ葉エキスの採用には、有効成分の含有量はもちろんのこと、不具合な作用を有する「ギンコール酸含有量の規格」が、しっかりとしたメーカーの原材料を選択することが肝要です。これはイチョウ葉エキスに限らず、確かなクオリティを持つ原料素材を選択しないと、このような健康被害を起こす危険性が大となります。

ウイズの「ホメオバイタルQ-10 EX」には、タマ生化学株式会社が抽出・精製した「イチョウエキスF」を採用し処方しました。この「イチョウエキスF」のアレルギー惹起成分であるギンコール酸含有規格値は1ppm以下でドイツ宮報規格のは5ppm(0.005mg/g)を大幅に下回っています。(比較する必要はありませんが、中国産にくらべるとなんと3,000倍以下の数値になります。)アレルギー誘起成分は、ほとんど含まれておりません。
ウイズ製品製造に携る、健康食品メーカーとして、採用する全ての原料に対して、安全性、有用性、衛生面を含めてその評価を行い(内-外の専門家を含めた評価委員会を設置)細心の注意を払い、ウイズ製品をバックアップしています。安心して食べていただければと思います。