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『ラボ(研究室)からの独り言』 真のドクターズサプリメントとは

更新日:2014/12/19

複合処方で健康の維持増進、疾病の予防や治療などに効果を発揮

この頃、「お医者さんに薦められたが」、「友人からとても良いと言われたが、本当に良いのでしょうか」など、リポ・スフェリックビタミンCやエルカルシウムに対してのお問い合わせが多くなりました。旬な情報をキャッチする皆様のアンテナの広さには感心させられます。
そこで今回は、リポ・スフェリックビタミンCやエルカルシウムについての説明を「フードファディズム(Food Faddism)」と「ドクターサプリ」と言う言葉をキーワードにして、煽情的な情報に翻弄されている「健康」を考えてみたいと思います。

まず、簡単に「フードファディズム(Food Fad-dism)」について説明します。フードは食品(Food)、ファド(Fad)は英語で「熱狂的で、一時的な流行」の意味を持ち、消費者が食品や栄養成分が体(健康や病気)に与える影響を過大に信じたり、評価したりし、熱狂することをいいます。
つまり、特定の食品を食べるだけで「痩せる」とか、特定な成分だけを摂取するだけで「ガンが治る」、「健康になる」などという宣伝をそのまま信じ、バランスを欠いた食生活に陥ることを「フードファディズム」と言います。
皆様は覚えていますか、ある日突然納豆がスーパーの棚から消えた騒動があったことを。このように、特定の野菜や果物がテレビや雑誌で紹介された途端、爆発的に売れるようなことが「フードファディズム」です。
このような現象は、過去にもみられ、紅茶キノコ、ココア、アガリスク、白インゲン豆などがブームになりました。
中には、白インゲン豆のように、健康被害を受けた事例が900件以上も発生し、入院患者まででる騒動になりました。
現代のもっとも進んだ医学や栄養学は、特定の食品をたくさん食べれば、特定の疾患が予防できたり、治療できたりといった知見は原則的に否定しています。ところが、マスメディアや食品業界から提供される情報の中には、そうした「魔法」を喧伝するものが多いのが実情です。
こうした情報が、フードファディズムを生んでいることも事実で、場合によっては食生活を混乱させ、健康被害をもたらし、詐欺的商法に悪用されることもあります。
「これだけを摂れば健康になれる」といった、「魔法の食品や成分」は存在しません。
現代医学や栄養学の見地からは、良質の食品(当然のこととして必須栄養素が含まれる)を多品目に渡り、バランス良く摂取することが薦められています。

さて、今回のリポ・スフェリックビタミンCとエルカルシウムですが、まず、リポ・スフェリックビタミンCについてお話します。

リポ・スフェリックビタミンCは、主に超高濃度ビタミンC点滴療法の代替、補助とし医師が使用するようになり、それが「日経ヘルス」や「統合医療でがんに克つ(本のタイトル名)」、「MISS」などのメディアに取り上げられてから急に注目されるようになりました。栄養療法や医療用として使用するサプリメント、「ドクターサプリ」として宣伝され、一般に認知されたようです。

リポ・スフェリックビタミンCは、アメリカのLivOn Laboratories社が製造した製品で、成分的にはビタミンCをダイズレシチンで包み、300~400nmの球状に水・アルコール溶液に分散させたものです。ビタミンC(高単位)の吸収率が非常に高いサプリメントとか飲む点滴サプリなどと言われ、ブームになっているようです。

1日1000mgのビタミンCが必要なのか疑問なのですが、一番の問題点は使用されている成分、「EDTA(エチレンジアミン四酢酸)」です。
この成分は、缶詰や瓶詰の中にある不要な金属イオンを取り除くために使われる成分です。
日本の食品衛生法では、缶詰又は瓶詰食品以外の食品には使用してはならないとされている成分です。
また、その使用量は、缶詰又は瓶詰の清涼飲料水では1kgにつき35mg以下、その他の缶話又は瓶詰食品では1kgにつき250mg以下でなければならないと規制されています。
健康食品やサプリメントには使用出来る成分ではないのです。

もう一つのエルカルシウムは、L型乳酸カルシウムと呼ばれ、乳酸発酵の途中で中和剤として炭酸カルシウムを加えて製造したものです。

謳い文句は、水に対する溶解度が炭酸カルシウムの6800倍で、吸収率が高いカルシウムということです。
別にクレームをつけるつもりはありませんが水に対する溶解度が高いことが、即、吸収率が良いとは言えないと思いますし、しかもそれを実証するようなエビデンスは私の周囲では見当たりません。
また、このエルカルシウムは使用基準のある成分で、食品添加物での使用量はカルシウムとして食品の1%以下に抑えられています。
昔からハムなどの食品に使用されていましたがサプリメントでは使用することは難しいと思いますし、できないと思います。

健康を求めるサプリメントで、使用規制のある成分を使用したり、使用基準がある成分を採用することは、安全性の面からは甚だ疑問です。
両成分ともサプリメントには成りづらい成分だと思います。

私はリポ・スフェリックビタミンCとエルカルシウムの件で、2つのことを危惧しています。
一つは、先ほども触れた「フードファディズム」のことです。
今回のリポ・スフェリックビタミンCやエルカルシウムについてもそのような傾向にあるのではないかと感じています。
「お医者さんが推奨するから」、「大量(1000mg)のビタミンCでガンが治るから」、「溶解率が6800倍で吸収率が高いから効果がでる」、「この成分を摂取すれば病気にならない健康な身体に」など耳障りの良いキャッチコピーだけが一人歩きして、健康を短絡的な表現で大げさに取り上げる傾向がますます強くなっているのではないかと思います。
また、その情報に惑わされ、奔走する方もいらっしゃいます。特定の成分や食品を食べるだけで「痩せる」とか「すっかり健康になる」などという宣伝を真に受けるのは、愚の骨頂で、十分な検討が必要です。何しろ自分の身体なのですから。

健康な生活を送るために必要なことは、言ってみれば単純でありきたりで、平凡なものと理解してください。
まんべんなくあれこれの食品を食べること、バランスのとれた栄養の摂取と適度な運動と休養、これが健康生活を送るための秘訣です。
重ねて言いますが、「これだけを摂れば健康になれる」といった、「魔法の食品」は存在しません。

もう一つは単体の成分を大量に飲む怖さです。

以前お話ししたように、私のルーツの一つは、A・デービス女史の唱えた「栄養療法」やポーリング教授が提唱した「分子矯正学」ですから、栄養療法の良さは充分理解しています。
そして、その療法理論や臨床例を通して、単体成分を大量摂取する怖さも学びました。

私の処方特長は、複数の素材を組み合わせることにあります。人間の体は個々に違い、同じサプリメントを食べても、人によって作用する内容が違います。
単体成分を多量に摂取するためのサプリメントは、その効果や作用を発揮するチャンスを失っていることもありますし、過剰摂取による問題をも引き起こします。

例えば、マルチビタミン アンド ミネラル EX-Sを例に取ると同じ肝臓をケアする成分としてシリマリン、アンフィス、ウコンを採用しています。これも前述の理由と各々の成分の相乗効果を考えてのことです。

また、ホメオバイタルQ-10 EX-Sでは、メディカルハーブやファイトケミカル成分だけでなく、一緒に配合されている補酵素やビタミン、ミネラルにも複合処方の特性を持たせました。
糖質を分解して、エネルギーに変える「α-リポ酸」。脂質を効率的に燃焼させる「カルニチン」。
ミトコンドリアに運ばれてきた糖質と脂質をATP(活動エネルギー産生)に変える「コエンザイムQ1O」。
この3成分を併用することで相乗効果が生まれ、体内のエネルギーの産生能力を驚くほど向上させることができます。運動持久力をアップさせ、疲れにくい身体を作り出すなど、美容と健康の両面に効果が期待できます。
さらに、ホメオバイタルQ-10 EX-Sでは、9種類配合した栄養素の内、動脈硬化を起こし、心筋梗塞や脳卒中など様々な病気の原因と言われている、ホモシステインをメチオニンに変換する4つの栄養素(葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、酸化マグネシウム)を特化して配合し、病気になりにくい体質づくりをサポートするようにしています。

単独の成分でだけでなく、複合成分で処方する理由を解っていただけますか。単独で成分を摂ってもあまり意味はないのです。

その成分の働きを助ける幾つもの成分や栄養素が必要なのです。
そうした全ての栄養素は、体の中で消費されるものなので補充を待っています。常に入れ替わりが繰り返される訳ですから、必要量の栄養素を食べなくてはなりません。
栄養状態が悪くなると、当然の結果として、身体は壊れ、病気を招くのです。

この頃、前述のリポ・スフェリックビタミンCやエルカルシウムを始め、「ドクターズサプリ」のキャッチコピーを使用するサプリメントが増えてきました。
ドクターズサプリメントを標榜した商品を購入するのは問題があるとは言いませんが、購入時にはよく考えみる必要があると思います。
ドクターズサプリメントとは、アメリカの予防医学に携わる科学者やアンチエイジングの研究をする医師たちが、科学的な根拠をもとに厳選した、栄養素(機能&吸収性に優れた成分)のことです。
また、これら効能に優れた栄養素をもとに設計された機能性食品も「ドクターズサプリメント」
と呼ばれています。ドクターズサプリメントにはいくつかの大切な基準があり
 ◎原料は、天然由来成分が中心であること。
 ◎添加物は、必要最小限にしてあること。
 ◎成分配合量は、欠乏症を予防する以上の必要な量が入っていること。
 ◎GMP基準の工場で製造されていること。
を挙げています。

ドクターズサプリメントを標榜する製品で、この要件を満たしている製品は、私が調べた範囲では少ないと思います。

ところで、この基準を見て何か気付きませんか。
そうなんです。この基準に複合処方を加えるとウイズのクリニカルサプリメントの基本理念となります。
まさに、ウイズのサプリメントはドクターズサプリメントなのです。
芦原先生をはじめ幾人かの医師が治療に使用しているのもそれを裏付けています。

どんな立派な理論の栄養療法でも、どんなに優れた処方でもそれを実証、実践できなければ、「絵に描いた餅」です。つまり、製品化できなければ何の意味もありません。
私は、医療の現場でも使用できる製品のために、複数のメディカルハーブを採用し、複数の補酵素やビタミン・ミネラルを使用し、製品化をしました。

私が処方する製品の原材料は、大手製薬メーカー数社からの提供で高品質の原材料です。幾重にもチェックされ、厳選された素材が信頼を保証します。
また、その素材を確かな製品にまとめてくれる製造メーカーは、GMP認証を持つ工場です。
GMPとは医薬品等の製造管理及び品質管理基準と言われるもので、医薬品製造時の厳しい基準を満たし安全な品質の製品を生産している工場に認可されるものです。

サプリメントを食べる場合、その有効性に期待するのは当然です。
私が処方する成分は、メーカーや学界などの研究・分析、医療現場での臨床などを通して、有効成分と有効量が明確になっている素材ばかりです。
つまり安全性と有効性を兼ね備えた成分です。
私の処方したメディカルハーブやファイトケミカルと呼ばれる機能性成分はその有効性を十分に発揮できる量を含んでいます。

私の処方は、「具体的な目的を持って素材を選択するから“効果が期待できる”」のです。
誰が摂取しても一つの製品(複数のメディカルハーブが処方されているので)で、複数の不調や病状を緩和することができるように処方されています。―――――これが、私のドクターズサプリメントのなのです。
副作用がなく継続利用もでき、それをきっかけに生活習慣や生活意識が変わるようなクリニカルサプリメントは特効薬にはならなくても、現代病の多くに非常に有効だと思っています。

ウイズの製品が、毎日を健康で快適に暮らすためのアイテムとしては確実に有効であることは事実です。

今の健康を維持したいという人ほど、積極的にウイズのクリニカルサプリメントを摂り入れ、健康維持に役立てて欲しいと思います。