更新日:2015/05/26
「生活不活発病」と言う言葉をご存知ですか。医学用語では「廃用症候群」と呼ばれ、健康状態や加齢、ストレスなどにより、筋肉や肺機能などを使用しないことで、生活が不活発になり、それが原因で全身の機能が低下することを言います。また、「偽アルドステロン症」と言う病気をご存知でしょうか。「手足の力が抜けたり弱くなったりする」、「血圧が上がる」などの病状で知られる病気です。
「生活不活発病」も「偽アルドステロン症」も副腎の働きが疲弊し、機能低下するとあらわれる病状で、この病状の改善にアメリカンジンセンが大きな効果を発揮することが分かってきました。今回は、副腎の持つ機能向上をサポートするアメリカンジンセンの話です。
本題に入る前に、「生活不活発病」と「偽アルドステロン症」について簡単に触れておきます。
生活不活発病とは、健康状態や加齢、ストレスなどにより、筋肉や肺機能などを使用しないことで、「生活行為が不自由になる」病気のことです。
生活行為とは、室内・室外を歩くことや食事や入浴、洗面、トイレなどの身の回りの動作のことです。こうした「生活行為が不自由になる」ということは、「動作がやりにくくなる」ということもありますが、「疲れやすくなる」、「早く歩けなくなる」、「動作が遅くなる。」ということです。
全身の機能が落ちることで、さらに生活が制限され、悪循環に陥ることが多く、精神面が生活を不活発にする過程で非常に強い要素となります。
今までは、お年寄りなどが、退院後に寝たきりとなり、筋力低下により歩けなくなるなどが問題となってきましたが最近では、
①東日本大震災などで、避難所や仮設住宅での生活による筋力低下、静脈の循環不全によるエコノミー症候群。
②若年者のパソコンなどの長期使用による筋肉での血液の循環不全や脊椎の変形。
③運動不足やメタボリック症候群、心臓や肺機能の低下で行動が緩慢になり、運動量の低下。
④ストレスによる生活不活性化。
なども問題になってきています。
また、入院後にも早期に通常の生活を取り戻すために、以前では、術後安静が基本であったが、早い人では、翌日からのリハビリを開始するようになってきました。
一方の「偽アルドステロン症」ですが副腎の機能低下でおこる病気で、体内に塩分と水がたまり過ぎることや身体からカリウムが失われるために起こる病気です。
副腎から分泌される「アルドステロン」は、体内に塩分と水をためこみ、カリウムの排泄をうながして血圧を上昇させるホルモンで、このホルモンが過剰に分泌された結果、高血圧、むくみ、カリウム喪失などを起こす病気が「アルドステロン症」と呼ばれています。
「偽アルドステロン症」は、血中のアルドステロンが増えていないのに、「アルドステロン症」の症状を示す病態のことで、主な症状として、「手足の力が抜けたり弱くなったりする」、「血圧が上がる」などが知られています。
これに次いで、「筋肉痛」、「体のだるさ」、「手足のしびれ」、「こむら返り」、「麻痺」、「頭痛」、「顔や手足のむくみ」、「のどの渇き」、「食欲の低下」、「動悸」、「気分の悪さ」、「嘔吐」などがあり、症状が進むと、まれに「意識がなくなる」ことあります。
「偽アルドステロン症」は、かぜ薬、胃腸薬、肝臓病の医薬品によって引き起こされる場合があります。また市販の医薬品でもみられることがあります。
これらの病気は、副腎の疲弊や機能低下が原因と言われています。
副腎がないと人は生きていけません。副腎にはエネルギー代謝、血糖調整など生命維持に関する様々な役割があります。これらの役割を実行するために副腎は様々なホルモンを分泌し、ホルモンを通じて身体の各器官に命令を出します。 副腎が疲弊し機能が低下すると、このホルモン分泌に弊害が起こり、 疲労や倦怠感をはじめ様々な症状を起こします。
副腎は、表面にある皮質と、内部の髄質からできています。
皮質からは、アルドステロンとコルチゾール、アンドロゲンというホルモンが分泌されます。アルドステロンは、体のナトリウムとカリウムの調節をしています。コルチゾールは、蛋白の代謝に関係したり、ストレスに関係しています。アンドロゲンは男性ホルモンです。
一方、髄質からは、アドレナリンとノルアドレナリンというホルモンが分泌されます。アドレナリンもノルアドレナリンも、心拍数を増やしたり血管を収縮させたり、血液の循環状態を調節するホルモンです。
副腎は様々なホルモンを分泌し、ホルモンを通じて身体の各器官に命令を出し、生命維持を計ります。
この副腎の働きや機能を高める効果を持つのがアメリカンジンセンなのです。アメリカンジンセンには様々な栄養素が含まれていて、副腎をはじめ人間の心身を強化してくれます。
また人間の体を正常な方向に誘導する「正常化作用(恒常性の維持)」、すなわち化学物質による刺激や微生物汚染、精神的ストレスなどに対して体に働きかけてホルモンのバラ ンスを保ち、特に副腎皮質ホルモンの分泌を調整することによって、体の抵抗力を強め、病気に対抗する力をつける効用もあります。
このように副腎をサポートするアメリカンジンセンの主成分はジンセノサイドです。ジンセノサイドは、トリテルペンやステロイドの配糖体のことをまとめた呼び方で、サポニンとも呼ばれています。ジンセノサイド(サポニン)は強い苦味とえぐ味をもつ物質で、抗がん、抗酸化、コレステロール低下、血圧降下、抗炎症、抗菌、肥満予防、免疫アップなど多くの健康効果を持っています。特に抗がん作用と抗酸化作用が強力で、脂質代謝の向上や血糖値の上昇を抑える効果もありますので、健康向上にもメタボ対策にもたいへん役立つ成分です。
アメリカンジンセン(以下ジンセン)の主な働きや効果を並べてみますと
■低血圧症に効果
ジンセンは、交感神経の緊張を必要に応じてやわらげ、自律神経のバランスを正常に戻すとともに、ホルモンのバランスも保つ働きがあります。
■血液の循環をよくする効果
ジンセンは、頭痛、肩こり、冷え症などの血液循環が悪いために起こるような症状に効果があります。ジンセンは心臓血管系に作用があると言われ、末梢血管が拡張し、血流を改善し心臓に対する負担を軽くします。
■貧血に効果
ジンセンには、赤血球が骨髄で製造される力を強くする作用があり、ヘモグロビンを多く持った赤血球をつくる能力を回復してくれます。
貧血症を併発しやすい病気として、神経痛とリウマチがありますが、ジンセンにはリウマチなどの痛みを抑える副腎皮質ホルモンの分泌を促進するために、リウマチの治療にも役立ちます。
■動脈硬化を防ぐ効果
ジンセンを摂ることによってコレステロールの分解、排出を早める作用、血栓を出来にくくする作用、悪玉コレステロールの働きを抑え、善玉コレステロールを増加させるという作用が見られます。つまりジンセンは動脈硬化阻止に効果があると言えます。
■血栓を防ぐ効果、溶かす効果
ジンセンには血栓防止作用があることがわかっています。血小板凝集を防ぐ、高脂血症の人のプラスミン(タンパク質分解酵素)を活性化し、血栓溶解を促進させます。 出来るだけ血栓をつくらな いこと、出来た血栓をなるべく早く溶かすことは成人病やガンの予防や治療に大切だと言われています。
■鎮静作用効果
ジンセンは鎮静薬としても良く知られています。ジンセンを摂取すると、よく眠れる、気分が落ち着いてくる、胃のつかえがなくなり食欲が出てくる、という効果があります。胃痛や二日酔いなどにジンセンはうってつけだといえます。
■糖尿病に効果
ジンセンには、膵臓で作られるインスリンの生合成を活発にさせる働きがあります。つまりジンセンをとることで、体の中の細胞は血液中の糖を取り込んでスムーズにエネルギーに転換することができ、①血液中の糖分が一定に保たれる→②尿中に糖が少なくなる→③肝臓や腎臓への負担が減る、という効果があります。
また、ジンセンに含まれるサポニンがインスリンに似た働きをするために、ジンセンが糖尿病に有効と言われています。
■更年期障害への効果
ジンセン成分が、自律神経失調症と言われる一群の症状に効果的であることは確かとなっています。ジンセンを摂ることで、自律神経症状があら
われる更年期障害の諸症状(下腹部の痛み、腰痛、手足のしびれ、関節痛など)を軽減してくれます。
■風邪予防薬の効果
ジンセンは赤血球を増やして酸素の取り入れを増やすとともに、細胞活性を高め、免疫力、体の抵抗力も高めます。また白血球も増やすので、ウイルス撃退に対しても強くなります。まさに風邪に対する万能予防薬と言えます。また、ジンセンを風邪の熱がひいた時から服用すると、肝臓の働きを助けるとともに、ウイルスの死滅にも有効に働きます。
アメリカンジンセンの働きや効果を述べてきましたが、このアメリカンジンセンが処方されているのはホメオバイタルQ-10 EX-Sです。
ホメオバイタルQ-10 EX-Sがホメオスタシス(生体内の恒常性の維持)の機能を高める「生命力サプリ」と謳っているのはアメリカンジンセンをはじめとするメディカルハーブや補酵素やビタミン類が処方されているからです。
「生活不活発病」や「偽アルドステロン症」の予防や前段に述べた効果を期待するならば、ある期間、ホメオバイタルQ-10 EX-Sを2倍から3倍の量を摂取してください。
私の処方の考え方は、Dose Response(用量応答)をベースにしています。「用量応答」とは、簡単に述べると投与した薬などの量と効果の関係を表わす言葉で、ウイズのクリニカルサプリメントは摂取量と効果が比例するように処方されています。病気など意識する場合には2ヵ月から3ヵ月は数量を多くして摂ってください。
もちろん性別や年齢、体力、体質など個々違いがありますので、どのような方にも効果が感じられるような複合成分を処方していることは常々のべている通りです。
ホメオバイタルQ-10 EX-Sに含まれているアメリカンジンセンの効果を十分に体感してください。
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アメリカ・ウィスコンシン州のジンセン協会が厳選した素材を採用
ホメオバイタルQ-10 EX-Sで採用しているアメリカンジンセンは、味と香りが良く、そして有効性分のジンセノサイドの含有量が多いことで世界最高のアメリカンジンセンとして評価を得ている、アメリカ・ウィスコンシン産のアメリカンジンセンです。