更新日:2015/06/05
届いて、働き、善玉菌を増やして、整えて、健康を腸から支える
このところ「腸内フローラ」の言葉を良く聞くようになりました。「腸内フローラ」についての質問や問い合わせも多くいただきます。特に、2月の下旬にNHKで放送された『腸内フローラ』を見た方から、「腸内細菌ってこれほどの力を秘めているのですか」、「本当にこんなにすごいのですか」などの声と同時に、「どうしたら腸内フローラを改善することができるのですか」との質問が目立って多くなりました。腸内の環境を整えるだけで、ダイエットができて病気が治り、若返りまでできる----本当だとしたら、確かに凄いことです。
皆様からいただく質問の答えをすでに私は持っていいますが、その前に簡単に「腸内フローラ」についてお話ししたいと思います。
腸内フローラの菌バランスが健康に繋がる
私たちの腸内にはたくさんの細菌がすみついています。これら腸内にすんでいる細菌は、腸内菌といい、その数は100種類以上、個数は約100兆個にもなると言われ、その重さは1.5kgとも言われています。
特に回腸(かいちょう/小腸の終わり)から大腸にかけては、これら多種多様な腸内菌が種類ごとにまとまりをつくってびっしりと腸内に壁面を作って生息しています。この様相が、まるで植物が種類ごとに集団を作って群れている花畑の様子に似ているところから、「腸内フローラ」(腸内細菌叢/ちょうないさいきんそう)と呼ばれています。
腸内菌を大きく分類すると、乳酸菌などのような善玉菌、ウェルシュ菌などのような悪玉菌、そしてどちらにも属さない中間の日和見菌に大別できます。
健康な人の腸内では、これらの菌が互いに密接な関係を持ち、善玉菌が悪玉菌を抑える形で、「腸内フローラ」の一定のバランスを維持しています。腸内細菌の中で一番数が多い菌は中間の菌で、次に善玉菌が多く、悪玉菌は少数です。
何らかの原因で悪玉菌が優勢になってしまうと、腸内腐敗が進んでアンモニア、フェノール、インドールなど人の健康に有害な物質が増えます。これらの有害物質がくさいオナラの原因になったり、もっとひどいことには、有害物質が腸管から吸収されてしまい、やがて肝臓、心臓、腎臓などにも負担を与え、老化を促進させたり、癌をはじめとするさまざまな生活習慣病の原因になることもあります。
悪玉菌は、たんぱく質や脂質が中心の食事・不規則な生活・各種のストレス・便秘などが原因で腸内に増えていきます。一方で健康的な腸内細菌は、ビフィズス菌や乳酸菌(正確には乳酸桿菌)などの善玉菌が優勢であり、その他の菌ができるだけ劣勢である状態です。
善玉菌は乳酸や酢酸などを作り、腸内を酸性にすることによって、悪玉菌の増殖を抑えて腸の運動を活発にし、食中毒菌や病原菌による感染の予防や発癌性をもつ腐敗産物の産生を抑制する腸内環境をつくります。また善玉菌は腸内でビタミン(B1・B2・B6・B12・K・ニコチン酸・葉酸)を産生したり、消化管の粘膜免疫を高めます。さらに善玉菌のからだを構成する物質には、からだの免疫力を高めて血清コレステロールを低下させる効果も報告されています。
腸内フローラのバランスを調整することで、あらゆる病気を予防したり治したりすることができるようになり、「腸内フローラ」が私たちの健康だけでなく、寿命さえも左右しているといっても過言ではありません。
腸内フローラを善玉菌優勢にするには
「腸内フローラ」は常に善玉菌優勢であることが望ましい----それは健康を望む人すべての願いですが、ではどうしたら腸内の善玉菌を増やすことができるのでしょうか。これが、私の答えにつながりますので、もう少しおつき合いください。
腸内の善玉菌の割合を増やす方法には、大きく分けて二通りあります。
まず一つめは、ヨーグルト・乳酸菌飲料・納豆・漬物など、ビフィズス菌や乳酸菌を含む食品を直接摂取する方法です。
摂取方法としては善玉菌を継続して腸内に補充すると効果的であるため、毎日続けて摂取することが勧められます。
善玉菌は生きて大腸まで到達しないと意味が無いと言われますが、近年の研究では死んでしまっても善玉菌の体をつくる成分にも有効な生理機能が期待できるようなので、必ずしも生きて腸まで届く必要はないようです。
二つめは、オリゴ糖や食物繊維を摂取する方法です。
これらの成分は野菜類・果物類・豆類などに多く含まれています。消化・吸収されることなく大腸まで達し、善玉菌の栄養源となって増殖を促します。腸内細菌のなかにもともと存在する善玉菌に、好きなエサを優先的に与えて、数を増やそうという考えです。
オリゴ糖は、大豆・たまねぎ・ごぼう・ねぎ・にんにく・アスパラガス・バナナなどの食品にも多く含まれていますので、これらの食材を食事に取り入れると良いと言われています。
ここまでお話すれば、私の答えはお解りと思います。そうです。ビオフローラEX-Sがあなたの善玉菌を増やし、バランスの良い腸内フローラを形成してくれるのです。
善玉菌を増す方法の一つめでビフィズス菌や乳酸菌を直接摂取することを勧めましたが、ビオフローラEX-Sには二つの乳酸菌が配合されています。
■乳酸菌酵母分泌物(小牧原液)
ビオフローラEX-Sに配合されている乳酸菌の一つは、「小牧原液」(学術名:「プシュケー」Psyche)と呼ばれる乳酸菌酵母分泌物です。
小牧原液とは、16種類の乳酸菌、24種類の酵母菌を、ニンニクの無臭成分=サチヴァミン複合体を加え、乳酸菌と酵母菌の2つの菌を「共棲培養」という技術で発酵させて製造した素材です。この乳酸菌酵母分泌物を生み出したのは、農学博士・小牧久時氏で、開発された乳酸菌酵母分泌物は、1988年に「腸内細菌叢を改善する健康食品製造法」として特許を取得しています。
小牧原液に含まれる40種類の善玉菌(16種類の乳酸菌と24種類の酵母菌の培養エキス)を腸内に送り込むことによって、元々腸に常在していた善玉菌のエサになり、飛躍的に善玉菌を繁殖させます。
■有胞子性乳酸菌
ビオフローラEX-Sに採用されているもう一つの乳酸菌が、腸までとどく乳酸菌として知られる「有胞子性乳酸菌」です。
通常の乳酸菌は乾燥や熱・酸に弱く善玉菌の代表であるビフィズス菌は嫌気状態でないと元気がなくなりますが、有胞子性乳酸菌は、胞子の殻で菌体を守っているので熱、酸に強く胃酸や胆汁酸に耐えて腸に達します。生存率が高く整腸効果が早い、という特長があります。
その胞子は腸管内で発芽し、活発に繁殖し、どんどん善玉菌を増やします。
また、乳酸を産生することでウェルシュ菌などの悪玉菌を破壊し、その乳酸で腸内のpHを弱酸性に保ち、悪玉菌の異常発酵生成物を抑え、善玉菌が繁殖しやすい環境を作ります。
■乳果オリゴ糖と難消化性デキストリン
ビオフローラEX-Sには、善玉菌の代表であるビフィズス菌のエサになる乳果オリゴ糖や血糖の上昇を押さえる難消化性デキストリンを配合しています。
乳果オリゴ糖(化学名はガラクトシルスクロース)と言い、ビフィズス菌増殖効果が非常に高く、腸内環境を改善する効果に優れ、便秘解消、肥満や老化防止、さらに動脈硬化予防などで有用な素材として、日本ばかりか世界的にも注目されている成分です。
また、難消化性デキストリンは、水溶性の食物繊維で、天然由来のでん粉から作られた安全性の高い成分です。食事と共に摂取すると小腸での糖の吸収を緩やかにするので、食後の血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。
また、便秘傾向の人の排便回数や排便量を増やす整腸作用や、中性脂肪・血清総コレステロールの低下作用が確認されています。
小牧博士の「5乗」を継承する複合処方
どうですか? ビオフローラEX-Sには腸内の善玉菌を増やすために必要な成分が特異な形で配合されているのがお解りいただけましたか。
まだこの他にも、緑茶エキス(腸内のデトックスを促進)、ブドウ種子エキス(強い抗酸化作用を持ち、老化防止に効果)など腸内の環境を整える成分を配合しています。また、腸から栄養分が送られる血管そのものに有効であると言われているコラーゲンやクエン酸、ビタミンCなどを配合しました。
■複合処方はどなたの腸でも活躍します
このように多くの成分をなぜ配合したのでしょうか。これは、小牧原液を開発された小牧久時博士が考案された、「健康栄養を期す食品」の研究成果のなかで生まれた考えで、健康に役立つ5つの成分を採用し、その5つの成分の相乗効果(5乗の効果)を期待して造られた食品があり、それを参考にしたからです。
小牧博士の考え方と私の持つ複合成分による処方との考え方がマッチし、ビオフローラEX-Sが誕生しました。小牧博士が考えられた処方で使用されていた成分の時間経過を考慮したり新しい成分のデータなどを加味して処方しました。
人の腸管内では多種・多様な細菌が絶えず増殖を続けています。「腸内フローラ」の様相、つまり腸内に生息している細菌の種類は、人がそれぞれ顔や個性が異なるように、その人その人でまったく違うものです。また、「腸内フローラ」の状態は生活習慣や年齢、ストレスなどによっても変化します。
複合処方されたビオフローラEX-Sは、人各々の腸内のバランスを整え、腸内で善玉菌を増やし、腸内フローラのバランスを整え、腸が本来持つ次のような働きをサポートします。
◎脂質代謝の活性化
摂取したコレステロールや中性脂肪などの脂質の消化、吸収をコントロールしたり、余分な脂質の排泄を促進したりします。
◎ホルモンやビタミンの産生に関与
ステロイドホルモンやビタミンB群、ビオチン、葉酸、ビタミンKなどの産生に大きく関与しています。
◎消化・吸収・代謝への作用
私たちの腸内では消化できない繊維物質を分解したり、蛋白質や糖質を分解して消化を助けます。
◎有害物質や発癌物質の分解・排泄
腸内細菌のなかには、有害物質や発癌物質を分解したり、排泄を促進する菌種がいます。
◎免疫系の賦活
腸内細菌が消化管に定着することによって、免疫系が活性化され、いろいろな異常に対する抵抗力が上昇します。
◎pHの調整と蠕動運動の活性化
腸内細菌が産生する酸によって腸内のpH値は弱酸性に保持し、病原菌の増殖を防いだり、腸を刺激して蠕動運動を活性化させ消化を助けます。
◎病原菌、有害菌の感染防御
腸内細菌が消化壁に定着し、壁面を覆うことにより侵入した病原菌や有害菌の増殖を防ぎ、感染から私たちを守っています。
◎各種臓器の機能の活性化や保全に関与
人に対して様々な生理作用を持ち、人の健康と密接な関係を持つ腸内フローラ。
人に有用な働きをする菌を優勢にし、人に有害な働きをする菌を劣勢に保つことがビオフローラEX-Sの持つ効果です。
また、腸には、脳に次いで大きな神経ネットワークがあり、「腸は第二の脳」とも呼ばれています。
脳が腸に与える影響は以前から知られていましたが、逆方向のルートも分かってきようで、「腸の状態が、脳に影響して性格などに変化を及ぼす可能性があると言われています。
腸の調子が悪い状態が続くと、脳の働きまで悪くなってしまうのです。身体全体の不調も、頭の働きや性格も、すべて腸内フローラが握っていると言っても過言ではありません。
腸内フローラを改善するビオフローラEX-S。私たちの健康管理の上でもっとも大切な製品と言えます。
製品名にフローラを冠するビオフローラEX-Sであなたの腸に女神を招いてください。(フローラはギリシア神話の花の女神を表わす)