更新日:2015/09/16
3種のメディカルハーブが疲れた肝臓を癒し、健康をサポート
今年の夏は、最高気温が35度を超える猛暑日が連続し、夏バテで体調を崩す人や、熱中症で救急搬送される人が続出しています。夏バテになっても、「暑いから、なんだか元気がない」とだけ考えている人も多いでしょうが、実は夏バテの原因は、「肝臓の疲労」にあると言われています。また、夏バテの症状が、秋になってもよくならず、ずるずると不調が続く状態のことを秋バテと呼びます。秋バテも、夏バテと同じように、「疲労、倦怠感、食欲がない、やる気が起きない、寝汗をかく」などの症状をもちますが、これも肝臓が大きく関係しています。今回は「人体の化学工場」と呼ばれる肝臓の働きと大切な肝臓を疲労から守る方法を、マルチに採用されているメディカルハーブをベースにお話をいたします。
まずは肝臓の働きと役割を
まずは、肝臓そのものの働きと役割についてお話をします。肝臓は「人体の化学工場」と呼ばれており、人間の生命を維持するための500種類以上の働きをしている臓器です。
肝臓の機能には大きく分けて4つあります。一つ目が食品から摂取したたんぱく質、糖質、脂質という三大栄養素を体内で利用するために、様々な形に合成(代謝)して血液内に放出すること。二つ目はアルコールや薬物など身体に有害な物質を解毒・分解すること。三つ目が胆汁という脂肪を消化する成分を作って十二指腸に放出すること。そして四つ目が免疫機能です。
以上のように、生命維持のために重要な役割を担う肝臓ですが、現代人の肝臓は、「オーバーワークで疲労している」と言われています。
その原因は大きく3つあり、「ストレスと血圧上昇による肝臓への負担増加」、「運動不足による過剰な栄養の蓄積や排出」、「アルコールの摂取による肝臓への負担増加」だと言われています。
特に7月から8月にかけては、猛暑により肝臓に大きな負担が掛かったところに、ビールなどの冷たいお酒が更に肝臓に負担を掛ける状態が続き、一年の間で最も肝臓にストレスが掛かる時期のひとつだと言われ、夏バテを引き起す要因とも言われています。
これらの原因で肝臓への負担が増加し、肝臓本来の機能やその効率が低下してしまう危険があります。
肝臓が疲労し、肝機能が低下すると、栄養素がうまく利用されません。タンパク質、脂質、糖質の三大栄養素の合成と代謝がうまくできにくくなりますので、これによって身体がだるい、疲れやすい、疲れがとれない、顔色が悪いなどの状態になります。
また、脂肪の消化に必要な胆汁の生成ができなくなり、これによって胃腸がもたれる、胃が重い、便秘や下痢になりやすくなります。
さらに、アルコールや体内に必要のない異物を分解し解毒する働きが低下すると、悪酔いや、二日酔いをしやすくなります。
しかも機能が低下した肝臓では、必要に応じて利用されるビタミンを蓄えられなくなります。
「夏バテ」。夏だから、暑さのせい、だるいだけなどと軽く考えていると、ビタミンやミネラル、たんぱく質など肝臓が働くために必要な栄養素が十分にとれず、肝臓機能も低下してしまいます。肝機能障害の初期症状として、疲れやだるさを感じているのかも知れません。免疫力が低下すると様々な病気を引き起こすきっかけにもなります。そして、脂肪肝、肝炎、肝硬変、ついには肝臓ガンへと繋がることにも‥‥‥。
肝臓は別名「サイレント・オルガン(沈黙の臓器)」と呼ばれ、病変の進行に気づかぬほど普段からその存在を忘れられているような感じです。人間の「元気の源」を作っている臓器でありながらです。
ではこの「疲労した肝臓」をどうケアしたら良いのでしょう。芦原先生も私も「夏バテ」には、マルチビタミン アンド ミネラル プラス EX-Sが「特効薬」だと何度か皆様に話をしています。
実は、ビタミンを体内で蓄えたり、活性化させたりするのも肝臓の役割なのです。いくらビタミンを摂取しても肝臓機能が低下していては意味がありません。
肝臓の強い味方「マルチビタミン」
マルチビタミン アンド ミネラル プラス EX-Sには肝臓をケアするメディカルハーブが3種類配合されています。肝臓をケアすることがビタミンの吸収や活性を高めると考えたからです。その3種類のハーブが肝機能の何を高め、促進するのかをお話しましょう。
■肝臓障害予防と肝機能改善を図るシリマリン
まず、シリマリンです。シリマリンとは、マリアアザミと呼ばれるキク科オオアザミ属のハーブの種子に含まれる有効性分でフラボノイドの一種です。
マリアアザミは、学名は、「シリバム・マリアナム」というキク科の植物で、原産は地中海沿岸で、ヨーロッパ全土、北アフリカ、アジアに分布しています。
マリアアザミ(ミルクシスル)の他、オオアザミ、オオヒレアザミなどと呼ばれ、和名はオオアザミと言われています。
赤紫色の花をつけ、種の中に肝臓に薬理学的な効果をもたらす成分、シリマリンが含まれています。
ヨーロッパでは2000年以上前から肝硬変など肝臓疾患の治療薬として使われていました。
近年、肝細胞保護作用や肝機能改善作用の効果が科学的に証明されています。
シリマリンは、DNAとRNAの働きを高め、肝細胞の内側でたんぱく質の合成を促進し、損傷した肝細胞の再生を高めます。シリマリンは肝臓内での最強の抗酸化物質のグルタチオンの肝臓内での濃度を平均35%も高めます。またSODの働きも高めることが確認されています。
シリマリンには、肝硬変、慢性肝炎、脂肪肝、アルコール性肝疾患、胆管炎や胆管周囲炎、胆汁うっ滞に効果があり、さらに胆汁の溶解度を高め、胆石を治す効果などもあると報告されています。また、ウイルス性肝炎やアルコール性肝炎あるいは肝硬変の患者を対象にした複数の臨床試験でシリマリンの肝機能改善効果や延命効果が確かめられています。
ドイツでは肝炎や肝硬変の治療薬として30年も前から「レガロン」という名前で使用されています。
■肝機能の改善や解毒作用に優れたアンフィス
次にアンフィスです。アンフィスは、東南アジアで広く生育するキツネノマゴ科に属するハーブで、学名をアンドログラフィス・パニクラタ、和名をセンシンレン、中国名では穿心蓮と呼ばれています。
古くからインド、中国、タイなどのインドシナ半島、インドネシアなどで健康維持や肝臓の不調、風邪の諸症状、各種アレルギー、発熱や痛み、諸種の炎症を抑えるための民間伝承薬として用いられてきました。
インドのアーユルヴェーダや中国でも貴重な万能薬として、かゆみ、肌のアレルギー症状や肝機能の改善、酒の飲み過ぎ、悪酔い予防、健康維持、花粉症、下痢止め、解毒剤などとして用いられていた記録も残っています。
また、タイ国では、土着のタイ少数民族の伝承薬として長い間、彼らの健康維持のために用いられてきました。近年、タイ国チュラロンコン大学のチャイヨウ教授などにより種々の研究が行われ、アンフィスにはジテルペンという成分が含まれていることが解明され、お酒を飲んだ後などの効果(肝臓保護作用)が確認されています。
東南アジアの各地で、虚弱、食欲減退、発熱、赤痢、消化不良、マラリア、気管支炎、肝炎等、さまざまな症状に用いられ、さらに、種々のアレルギー、虫刺され、毒蛇の咬傷等の諸毒素の解毒にも用いられてきたアンフィスですが、現在では、薬理学的見地から科学的検証が多くの研究機関により行われ、鎮痛作用、解熱作用、抗潰瘍作用、肝機能保護作用等の活性が確認されています。
特に、肝機能に対する保護作用については多くの報告がなされ、アンドログラフォリド、ネオアンドログラフォリド、14-デオキシアンドログラフォリドが活性物質であることが明らかにされています。
アンフィスに含まれるこれらの活性成分は、抗菌・抗ウイルス、抗炎症作用のほか、胆汁の流れを促進し、肝臓を保護する作用が認められています。
近年、肝臓の保護に有効な働きをすることが症例やデータで解明され、肝機能に異常があると出現するGOT,GPT,ALPの抑制効果も確認されています。特に、飲酒後の血中エタノール濃度を著しく低下する作用、つまりアルコールの処理能力の高さでは、優れた効果を持つハーブとして注目されています。
■胆汁分泌を促進し肝臓障害を予防するウコン
続いてウコンです。ウコンは、熱帯アジアに分布し、インドから中国にかけて栽培されているショウガ科クルクマ属の植物です。
ウコンは日本でも中国から琉球王朝に伝来し、沖縄県で栽培されています。
ウコンには秋ウコン(鬱金),春ウコン(姜黄,キョウオウ),紫ウコン(ガジュツ)がありますが、含有される成分や健康効果が各々違います。
一般的にウコンといった場合は、秋ウコンをさします。ウコンは古くから料理の香辛料や着色料として使用されています。
ウコンの有効成分は独特の黄色い色素「クルクミン」と「精油(エッセンシャルオイル)」です。クルクミンの色素は、身近なところではカレーやタクアンの黄色に使用されています。
クルクミンには、胆汁の分泌を促進することによって肝臓の解毒作用や利尿作用を強化したり、肝臓障害を改善・予防し、機能強化を計る働きがあります。
クルクミンの特徴は、なんと言っても強力な抗酸化力です。腸内でテトラヒドロクルクミンという強力な抗酸化作用をもつ物質に変換されます。
クルクミン自身が活性酸素を消すとともに、抗酸化酵素のグルタチオンペルオキシターゼやカタラーゼを活性化します。結果としてLDLコレステロールの酸化を防ぎ動脈硬化を予防する働きがあると考えられています。
また、クルクミンには、免疫機能をコントロールする働きがあり、抗ガン作用についてもいくつかの有効性が示唆されています。
なお、精油成分(ウコンセスキテルペン)には、細菌、カビ、酵母など食中毒原因菌や食物変敗菌に対して抗菌性があることがわかり、胃潰瘍の改善・予防などに有効であるとの報告もあります。
ドイツのコミッションE(ドイツの薬用植物評価委員会)では、ウコンを消化不全の治療薬として認可しています。
■肝臓を守り肝機能を高めるビタミン・ミネラル
肝臓病や肝臓に障害のある人は、健康な人よりも、ビタミンを多く摂る必要があります。肝臓には栄養素をビタミンに変えて貯蔵したり、新たにビタミンを合成する働きがあります。ところが肝臓の機能が低下するとビタミンが不足しがちになります。
抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンA、C、Eは、活性酸素の害から身体を守る働きがあり肝臓にも大切ですが、特に必要なビタミンはB群です。ビタミンB群が不足すると肝臓機能が低下して代謝障害を起こし、だるさや食欲不振などの症状があらわれます。
ビタミンB群は、B1、B2、ナイアシン、パントテン酸、B6、B12、ビオチン、葉酸の8種類をまとめて言われますが、実は、個別だけで摂取しても、本来の働きが発揮されません。ビタミンB群の摂取の場合は、この8種類をまとめて摂取することで本来の働きを発揮することが出来るのです。 各々の働きを肝臓に焦点をあてて次に紹介します。
◎ビタミンB1/糖質の分解促進、アルコール依存者は欠乏者が多い
◎ビタミンB2 /脂質の代謝に働く
◎ナイアシン(ビタミンB3) /糖質、脂質の代謝に働く。
二日酔いの原因「アセトアルデヒド」の分解を促進。
アルコールを大量に飲むほど、ナイアシン不足に陥ってしまう。悪酔いの原因に!
◎ビタミンB6 /タンパク質、脂質の代謝に欠かせない、インスリンの合成
◎葉酸 /発育を促したり、免疫力の強化
◎ビタミンB12 /主に肝臓で貯蔵されているビタミン。アルコール代謝に関わっている
◎ビオチン :糖質、脂質、タンパク質の代謝に働く
◎パントテン酸 /糖質、脂質、タンパク質の代謝に働く。解毒作用もある。
アルコール、カフェインを多飲すると不足気味になる
夏バテや秋バテを防ぐには、肝臓を疲労させないことが大切だと分かっていただけたと思います。
3種類のメディカルハーブと14種類のビタミンと11種類のミネラルを配合し、肝臓を守りその働きを促進するマルチビタミン アンド ミネラル プラス EX-S。
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