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『ラボ(研究室)からの独り言』 ハーブだからと盲信しないこと

更新日:2013/05/07

素材のクオリティによっては「健康被害」も

 

アシュワガンダが2013年1月から医薬品としてリストアップされることは、何度か皆様にお話しました。アシュワガンダを育ててきたウイズにとっては、面目を施し今までの10年間を表彰されたような気分です。今後も、メディカルハーブの特性を活かした、「より良い製品づくり」を目指し頑張って行こうと思います。ただ、残念なのはこのところハーブを使用したダイエットサプリで健康被害を訴えている人が増えているということです。今月は、単に「ハーブだからと盲信しないで、使用されている素材のクオリティを充分に吟味して製品選びをすることが必要です」というお話です。

発売当初から健康被害を訴える消費者が相次いでいるとニュースで紹介されたのは、お笑いタレント2人が、激しい運動もせずに、相次いで引き締まった体になったとのテレビCMで有名になったサプリメントです。「食事制限嫌い、運動嫌いの方のダイエットをサポート」というキャッチコピーの効果は絶大で、男女問わずダイエット志向の消費者が飛び付き、あっという間にヒット商品となりました。

サプリメントの売り上げランキングでは、常に上位に入る商品ですが、30代の女性は、このサプリを飲んだその日、妙な動悸と、熱っぽさとを覚え、翌日には激しい嘔吐と下痢をくり返し、3日間は寝込む結果に。またメタボに悩んでいた男性は、奥様からこの製品をプレゼントされ飲んだところ、下痢や立ちくらみを覚え寝込んでしまったなど幾つかの健康被害が報告されていました。
実は、このサプリメントを販売しているメーカーは、2003年にもダイエット系のサプリメントで同様の事態を引き起したことがあります。このときはマメ科のハーブを原料としたもので肝機能障害の事例が報告されています。そして、今回のサプリメントもシソ科の脂肪の分解を促進するというハーブを使用しているとのことでした。

このようなニュースを見聞する度にとても気が重くなります。もはや2兆円市場と言われる健康食品市場ですが、まだまだ未成熟な部分を露呈しているようで、寂しい思いを抱えます。
ハーブがどれも悪いのではなく、採用する化学者やメーカーがどのような視点で製品を製造するかによって大きく違ってきます。
以前、ドイツやフランスでは医薬品として使用されているイチョウ葉エキスの健康被害が大きく報道されたことがありました。原因は中国製のイチョウ葉エキスで、精製が悪くアレルギー惹起成分のギンコール酸の含有量がとても多かったようです。精製の仕方で「良」が「悪」に変わる。恐いですね。また、抗うつ作用で有名なセントジョンズワートは、その効果と引き換えに、ワルファリンなど29薬品と「薬物相互作用」があり使用には細心の注意が必要ということがありながら、注意喚起もせず無神経に採用しているメーカーもあります。
イチョウ葉エキスやセントジョンズワートに限らず、確かなクオリティを持つ原料素材を選択しないと、大きな健康被害を被る危険性があります。折角、健康になろうと思って食べているサプリメントが逆に健康を損なう結果になるとは−−−−。

ウイズ製品に携る、人間として採用する全ての原料に対して
①漢方やアーユルヴェーダ医療などの伝統医療で長く使用され、しかも最新の技術や設備 の基でしっかりとした臨床データや実験データがあるもの。
②素材を加工する原料メーカーにしっかりとし精製技術や加工技術があり、しかも安全性を最優先に考えていること。

③製品の製造メーカーに複合成分で各々の効果的な量を処方・製造する能力があること。 などに留意し、安全性、有用性、衛生面を含め、その評価を行い、細心の注意を払い、製品を製造しています。ウイズの製品は安全と効果を約束できる製品です。