更新日:2016/03/23
ビオフローラと機能性サプリを組み合わせた治療が今まで以上の効果を
「私、最近、疲れやすいんです」と言いながら、「この間までは、残業をして会社から帰ってきても、部屋の片付けや洗濯などの家事をこなすぐらい元気だったのですが、最近は帰宅するとクタクタ・・・。また、風邪をひきやすくなったのですが。どこか悪いのでしょうか?」と相談にくる「どこか悪いのでしょうか?病」の方が多く訪れます。病気と呼べるような自覚が無いので、「何か病名を決定して欲しい」のでしょうが、このような相談に来る方の7~8割ぐらいは、実は腸の調子が悪く「免疫力」が低下している方なのです。今回は、腸の働きと免疫力についてお話をします。
まず、免疫細胞について、簡単に触れておきます。私たちの体の中を流れる血液の成分に、「白血球」というものがあるのはご存じですよね。この白血球の中には、たくさんの細胞が存在しているのですが、それらは「免疫細胞」と呼ばれ、外部から侵入してきたウイルスなどから私たちの体を守ってくれています。
また、外部からのウイルスだけでなく、私たちの“体の中”から生まれる異常、例えば、私たちの体の中で毎日生まれている「ガン細胞」などからも守ってくれています。
ガン細胞は、毎日3,000~5,000個くらいの数が、私たちの中に自然に出現していますが、それらのガン細胞は免疫細胞によってその都度倒されています。だから、人はすぐにはガンにならない訳です。
免疫細胞ってすごい働きをしているのですが、特に、そんな免疫細胞の中でも、最初に闘ってくれる「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」は心強い細胞です。
体内を常にパトロールしていて、侵入者や異変を見つけたら攻撃してくれるのが「NK細胞」です。
NK細胞を始め病気を撃退する免疫細胞は、どこで生まれてどんな風に働いているのか? 発生から活動の過程や特徴について、お話します。
免疫細胞の大部分は腸でつくられる
体の中で最も免疫力を発揮する場所、それは腸です。
意外と思う人も多いかも知れませんが、実は驚くべきことに、免疫をつかさどる免疫細胞の大半は腸内で作られています。
腸の中にはさまざまな腸内細菌が棲んでいて、私たちは腸内細菌のおかげで生きているといってもいいぐらいです。腸内細菌の役割は大きく分けて2つあります。1つは免疫機能で、もし腸内細菌がいなければ、色々な外敵に対しての抵抗力は保てません。
腸にはなんと体全体の免疫細胞の6~7割が棲み着いています。腸の免疫システムが正常に働いていれば、免疫力が保たれて健康な体を維持できるのです。
全身の皮膚の200倍の面積を持つといわれる腸の粘膜には、リンパ球とよばれる免疫細胞がたくさん集まって、リンパ組織という防御層を作っています。そして、体に害があると判断されたものは、このリンパ球が攻撃して外へ排出するという仕組みになっているのです。これが免疫力です。
人は口から胃、胃から腸へと食べ物を送り、徐々に消化をしながら栄養を吸収しています。
ただ、口から体内へ入ってくるのは食べ物だけではなく細菌も一緒に入り込んでいます。外からの侵入者である細菌は、病気の元となるものもたくさんいて、体はそれを腸で食い止めています。つまり、腸で活発な免疫活動が起こっているのです。
そして、もう1つはメタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病を防ぐ機能です。腸内の環境が内臓脂肪をコントロールしていることが最近の研究でわかっています。腸内環境が外敵に対する免疫力と、動脈硬化や糖尿病といった生活習慣病の両方に関係しているという事は、ほとんどの病気が腸の環境に左右されると言っても過言ではないわけです。免疫機能が高くなれば、もちろんウイルスや細菌などをやっつける事ができるし、それと癌が発生したとしてもそれをやっつける事もできます。腸内環境を整える事が健康長寿の要といってもいいと思います。それと運動も大切です。
骨と筋肉の機能だけは腸内細菌でも如何ともしがたいので、腸内環境を良好に保ちつつ、適度な運動をすればこれはもう万全です。
腸は、老廃物を排泄する手助けをしていると思っている人がほとんどでしょうが、実際はこのように、体にとって非常に大切な役割をもっています。
ただ、ウイルスや癌に、直接、腸内細菌が働きかけることはありません。それは免疫細胞の一種、NK細胞をはじめとするリンパ球の役目です。NK細胞などのリンパ球は血液の中に入って常に全身をパトロールし、癌などの異物を見つけると攻撃して、やっつける。いわば私たちの体を守ってくれるガードマンのような役目を負ってくれています。
免疫細胞はすべて骨髄で作られ、そこで2つのルートに分かれて活動していきます。
ひとつのルートはそのまま骨髄で育ち、血液とともに体へ送られる免疫細胞(マクロファージや樹状細胞、NK細胞、B細胞など)。
もうひとつのルートは胸腺という心臓の近くにあるリンパ器官に送られて、さまざまな役割をもつ実戦的な免疫細胞へと育てられるというものです。ここに送られた免疫細胞はT細胞やキラーT細胞などの、免疫能力の高い細胞に育成・厳選され、血液に乗って、体内へ運ばれます。
もし、私たちの体の免疫力が落ちてしまうと、NK細胞もそのパワーを発揮できなくなってしまいます。
そうなると、アトピーやぜんそく、花粉症などの病気にかかってしまう可能性が増えてしまいます。
知らない間にアトピーになったり、花粉症になったりするのは免疫力の低下が原因です。
なので、NK細胞をはじめとした免疫細胞が頑張れるように、私たちは自分の体の中の免疫力を高めておく必要があります。
腸内菌が棲む腸内環境がとても大切
アトピー性皮膚炎、花粉症の人は、腸内のビフィズス菌が少ないことが分かっています。アトピーなどの疾患にかかってしまう原因は、腸内細菌が少ないことで、免疫力が低下しているためだとも言われています。
また、生まれてすぐアトピーになる赤ちゃんの腸内細菌の数も非常に少ないことがわかっています。赤ちゃんはお母さんの胎内にいるときは無菌ですが、お母さんの産道を通ってこの世に誕生した瞬間に免疫力を身につけます。産道を通る際に、ラクトバチルスやビフィズス菌といったいわゆる「善玉菌」と、大腸菌やクロストリジウムなどの「悪玉菌」と呼ばれる腸内細菌が赤ちゃんの腸内に棲みつくのです。
つまり、母親の腸内環境がとっても大事なのです。腸内細菌の個性を決めるのは、母親の腸内細菌で、子供の腸内細菌叢は母親と酷似しています。父親に似た子供はほとんど存在しません。乳幼児に決まる腸内細菌の個性は一生変わらないと言われているから母親の責任は重大。母親の腸内環境が悪ければ、それがそのまま子供に受け継がれることもあります。
腸内細菌の数はおよそ100兆個、その種類は一人あたり数百種にのぼり、その構成は食習慣や年齢などによって一人ひとり異なっています。
また、腸は「第二の脳」と呼ばれ、大脳と同じくらいの神経細胞が集まっています。しかも、脳にはできない“ある判断”をおこなうことができるのです。それは、「食べ物が安全かどうか?」の判断をおこなうことです!
脳が「美味しそうだな~」と思って口に入れたものが、もしも体に悪かった場合、腸が「この食べ物はダメ!」と判断して、外へ排泄してくれるのです。
そのため、「腸は脳よりも賢い」といわれる場合もあります。
つまり、腸内細菌を増やすということは、そんな脳と同じような大事な場所の環境を整えていくということだと覚えておいてください。
脳で働く神経伝達物質も腸でつくられる
良く、免疫細胞の7割は「腸」でつくられ、残りの3割は「ココロ」でつくられると言われます。「ココロ」というのは自律神経のことで、自律神経が弱まると、風邪をひいたり体調を崩しやすくなるのは、免疫細胞が弱まるからなんですね。
つまり、「ココロ=自律神経」が乱れると、免疫細胞の量が減少し、病気にかかりやすくなることが分かっています。ストレスが溜まると体調を崩しやすいのは、まさに、ストレスにより免疫細胞が減ってしまったことが原因なのです。
ストレスによって腸内環境が悪くなってしまう理由は、蠕動運動が悪くなるからです。
腸管が蠕動運動をすることで便を肛門へと押し出しますが、腸の蠕動運動は交感神経と副交感神経の連携によって起こります。ストレスがかかることでこの連携が上手くいかなくなると、蠕動運動が鈍くなって便を押し出す力が弱まり、その結果、便秘になってしまい、ひいては健康を損なってしまいます。
先程、腸は「第二の脳」であるとお話しました。実は、私たちを幸せな気持ちにしてくれる神経伝達物質である「セロトニン」は、脳ではなく、腸の中でその大部分が合成されています。
例えば、「うつ病」はセロトニンの減少が原因で発症する病気です。つまり、腸の調子が悪くなると、セロトニンの生成量が減り、うつ病になりやすいということが分かっています。
セロトニンとは、人間の精神面に大きな影響を与える「神経伝達物質」のことですが、これが不足すると、精神のバランスが崩れやすくなり、うつ病にかかりやすくなるといわれています。
腸内環境を整え、免疫力をアップする機能性サプリメント
腸の調子を良くするためには、腸内の環境(善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランス)を整え、ストレスを減らし、心をリラックスしてあげる必要があります。
そこでオススメしたいのが、ビオフローラEX-SとホメオバイタルQ-10 EX-S、マルチビタミン アンド ミネラル プラス EX-Sなどです。
私は、「どこか悪いのでしょうか?病」の方を始め、アトピー性皮膚炎、花粉症、風邪・インフルエンザの予防、血糖値上昇の抑制、高血圧の予防と抑制、コレステロール値の低下、大腸ガンの予防、胃ガンの予防、潰瘍性大腸炎の予防、うつ病の改善、便秘の予防と解消、ダイエット、肌荒れ改善などをクリニカル・サプリメントで治療し、効果と成果を出しています。
例えば、ビオフローラEX-SとホメオバイタルQ-10 EX-Sを摂取させますと、ストレスが減り、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)をはじめとした免疫細胞がどんどんつくられるようになります。その結果、セロトニンが増え、うつ病の予防にもつながります。
腸内環境を整えるビオフローラEX-Sとブテアスペルバ(ホルモンバランスを調整)、ラフマエキス(セレトニン産生)、ムクナ(神経機能の正常化を促す)などの複合成分が多面的に活躍し、多方面から腸内フローラを改善し、免疫力をアップし、元気にし、そして健康へと導きます。
免疫力は、体温が一度下がると30%も低下してしまうと言われています。ホメオバイタルQ-10 EX-Sやマルチビタミン アンド ミネラル プラス EX-Sには血行を良くし、代謝を良くし、結果的に体温を上げる働きもあります。
腸内細菌が鍛えた免疫細胞は、血液に乗って身体中をパトロールしています。そのため、体温が低くなって血流が悪くなってしまうと、免疫細胞が本来の力を発揮できなくなってしまいます。
免疫細胞が本来の力を発揮するためには、体温を高く保って血流がいい状態にしておくことが大事です。体温低下の主な原因は、筋力の低下と身体の冷えです。その2つを防止して体温を上げる効果を、ホメオバイタルQ-10 EX-Sやマルチビタミン アンド ミネラル プラス EX-Sは持っています。
この他にもレディース アップ EX-Sやベストサイト EX-Sも私は治療に使用しています。
このところ、ビオフローラEX-SとホメオバイタルQ-10 EX-Sを始めとした機能性サプリ(クリニカル・サプリメント)を組み合わせた治療が、今まで以上に効果を上げているのを実感しています。
姫路工業大学の研究発表では、日本人の腸内細菌の数は大幅に減少しているそうです。
戦前の日本人の便の量は一回あたり400グラムだったのですが、今の日本人は200グラムほどになり、約半分に減ってしまったようです。
これは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、野菜の摂取量が減少したことが原因だそうです。
野菜の摂取量が減れば、便の量が減るだけでなく、腸内細菌の“餌”がなくなり、腸内細菌の数が減ります。
そうなると、免疫細胞も減り、結果的に免疫力の低下が起きるのです。
医学は戦前よりも進歩し、人々の寿命は延びたものの、食生活の欧米化により免疫力は落ちてしまった。
そんな皮肉な状況が生まれてしまっているのです。
高原先生もおっしゃっていましたが、業界では最高と呼ばれるビオフローラEX-Sで腸内環境を整えて、ホメオバイタルQ-10 EX-S、ベストサイト EX-S、レディース アップ EX-S、マルチビタミン アンド ミネラル プラスEX-Sなどを摂取して各々の複合成分の相乗効果を感じながら健康を手にしてください。