更新日:2016/08/23
熱中症や夏バテ、秋バテは栄養不足が原因。マルチビタミンで栄養補給
7月は熱中症予防強化月間でした。総務省消防庁は今年8月2日、予防強化月間末の7月25日から7月31日の一週間における熱中症搬送人数が4063人にのぼると発表しました。これで今年の累計搬送人数は2万5112人となったそうです。初診時に熱中症を起因とする死亡者は8人、3週間以上の入院加療が必要な重症判定を受けた人は85人が確認されているとか。熱中症のピークは7月後半から8月の上旬と言われていますが、今年は8月下旬まで熱中症の危険性があるとのことです。また、8月に健康管理を怠ると夏バテや9月を迎えての「秋バテ」の原因ともなります。8月、しっかりと健康管理をしてください。
炎天下に外出される場合はもちろんのこと、最近では室内にいても熱中症にかかってしまうケースも多く見受けられます。熱中症はときに命を脅かすことにもなるため十分な対策が必要です。熱中症の予防には一に水分補給、そして適切な栄養補給です。
熱中症とは高温多湿の環境において生じる適応障害のことです。簡単にいうと体の内外が熱くなっておこる様々な不調のことです。人間は皮膚の表面から熱を放出させたり、汗をかいて、その汗が蒸発することによって熱を放ったり、という体温を調節するメカニズムを持っていますが、熱中症は、この機能がコントロールを失い、体温がぐんぐん上昇することによって起こります。症状別に熱疲労や熱失神、熱けいれん、熱射病などに分類され、最悪の場合は死にいたるほどの恐ろしいものです。実は、炎天下ばかりでなく、室内で過ごしていても起こり得ます。実際、高齢者が家の中で熱中症になって倒れているのを発見されるというケースも少なくありません。特に乳幼児や高齢者は体温調節機能が低く、喉の渇きも感じにくいので大変注意が必要なのです。
熱中症の予防には1に水分補給、そして2に適切な栄養補給と書きました。
まず、水分補給です。この時季、昼間はコップ1杯の水を1時間おきに、起床時や就寝前にも忘れずに定期的な水分補給を心がけてください。大人の場合、最低でも1日2リットルは水分補給をするようにしてください(子どもはその半分)。運動中は15分~30分おき、一時間以上のスポーツの場合は10分~15分おきに補給するのが理想です。大量に汗をかいた場合はスポーツドリンクを飲むのも良いと思います。汗の成分にはナトリウム、カリウムなどの電解質が含まれていますので、失われたミネラルを含んだスポーツドリンクは適していると言えます。
但し、市販のものは糖分が高いものも多く、急激な血糖値の上昇、食欲不振、その結果、夏バテにもつながりますので、飲みすぎには注意が必要です。ここぞという時の水分補給に適し、普段はお水で充分です。
水は体内で様々な役割を担っています。
通常の生活では、毎日2リットル以上の水分が体から出入りしているといわれ、血液を介して酸素や栄養を細胞に届けたり、老廃物を集めて排泄を促したり、運動などで発生した熱を処理して体温を調節するために汗となって体を冷やしています。したがって、気温と湿度の上昇で発汗が劇的に増加すると、酸素不足や栄養不足となり、細胞内に老廃物が溜まってしまうほか、体温がどんどん上がり通常レベルを超えてしまいます。
気温がそれほど高くなくても湿度が高ければ汗の蒸発を妨げてしまうため熱中症のリスクが高まります。熱中症予防のためにはまずは、水分補給が大切であることをお解りいただけたでしょうか。
次に、適切な栄養補給ですが、ウイズのメンバーでしたら、簡単に「熱中症対策」ができます。それはマルチビタミン&ミネラルプラスEX-S(以下マルチビタミン)を摂り「潜在性微量栄養素欠乏症」に陥らないようにすることです。
その理由を次に紹介いたします。
なぜ、マルチビタミンを摂ると良いのか。夏場は、冷たいジュースやビール、アイスクリーム、そうめんなどの炭水化物を摂り知らず知らずのうちに糖分過剰になっています。
糖分を分解する際に、体内では沢山のビタミンが消耗されています。また、汗からどんどん流れ出て、体内でも消耗するとなるとこれでは慢性的な栄養不足に。また、大量の汗とともにナトリウムやカリウム、マグネシウムといった大切なミネラルが流れ出てしまいます。
この失ってしまうビタミンやミネラルを上手に補給してくれるのがマルチビタミンです。
熱中症予防に効果のある成分を簡単に紹介すると
■ビタミンB群:ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、葉酸、ビオチン、パントテン酸の計8種類のビタミンの総称が『ビタミンB群』。ビタミンB群は疲労回復を助けます。
熱中症になったら、体力回復のために栄養補給することも大切です。栄養素からエネルギーを産み出す代謝(TCAサイクル)の助けになるのは、ビタミンB1やB2、B6などのビタミンB群です。
なかでもエネルギー源となる炭水化物の分解・吸収に欠かせないビタミンB1は、特に大切です。ビタミンB1が不足すると、乳酸などの疲労物質がたまって疲れやすくなります。
体が疲れて、食欲不振、倦怠感などの症状が発症すると、熱中症になりやすくなります。さらにビタミンB5(パントテン酸)は暑さのストレスから消耗しやすくなりますし、B6はたんぱく質やアミノ酸の代謝を促進し体調を維持します。
■ビタミンA、E、C:日焼けによる活性酸素の発生を抑え夏バテから守ってくれます。ビタミンEはアンチエイジング対策に欠かせない栄養素であり、血管を丈夫にしたり、脂肪の酸化を防いだりする働きがあります。また、ビタミンA、ビタミンCにも抗酸化作用があり、それらの栄養素の働きを助けるのが、セレンや亜鉛といったミネラル成分です。
■マグネシウム:エネルギーミネラルとも呼ばれ、糖をエネルギーに換える時に必要になる成分で、体内の約300種類の酵素の働きに関わっています。とっても消耗しやすく、特に夏場は汗とともにどんどん身体から出でしまいます。夏バテ防止には欠かせない栄養素です。また、マグネシウムが適量細胞内にあるとナトリウムとカリウムの細胞内外バランスを整えてくれます。
■カリウム:カリウムが失われると細胞内が脱水症状を引き起こします。こうなると、熱中症発症後の臓器の機能障害の原因となります。
良く患者さんに、「汗を大量にかくと何故か疲れがどっとでるのですが?」と聞かれることがありますが、これは大量の汗とともにナトリウムやカリウム、マグネシウムといった大切なミネラルが流れていくことでカラダの調子が崩れてしまうからです。
筋肉が痙攣したり、疲労感やだるさを強く感じたり、心拍数が異常に上昇したりするリスクが高まります。
熱中症を予防して夏を元気に乗り越えるためのポイントとして、1.水分補給を忘れないこと。2.食事の内容が偏らないように(特に糖分過剰にならないよう)気をつけること。3.不足しがちな「ビタミン・ミネラル」をマルチビタミンで効果的に補給すること。
‥‥‥‥を上げておきます。
また、熱中症や夏バテ、秋バテを起こさないために「夏をいかに過ごすか」のポイントをお話すると、自分自身の状態にあったマルチビタミンを食べることだと思います。私のお勧めは、いつも食べているマルチビタミンの量を1.5~2倍にすることです。
また、ホメオバイタルQ-10 EX-Sなど他のクリニカル・サプリメントを食べている方には、そのサプリメントにマルチビタミンを足すことをお勧めします。
このビタミンB群を摂ることで、スムーズな代謝効率が得られます。特に、ビタミンB6、B12、葉酸は病気の素である「ホモシステイン」を肝臓でシステインやメチオニンへと代謝させる働きをサポートする重要なビタミンです。
このシステインやメチオニンへと代謝させる場所が肝臓なのです。マルチビタミンは、肝臓をケアする3つのメディカルハーブが配合されています。シリマリン、アンフィス、ウコンの3つのハーブが肝機能を改善・機能強化を計り、体内の「健康維持工場」の肝臓をサポートしています。
8月の後半は、ビタミンやミネラルを十分に摂り、代謝を司る肝臓を強くし、熱中症にかからず、夏バテにもならず、夏の後遺症をいつまでも引きずらないよう、マルチビタミンでしっかりとケアしましょう。この夏の猛暑もこれさえあれば元気に乗り切れます。