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『ラボ(研究室)からの独り言』 ダイエットやメタボに効く成分

更新日:2013/07/23

レディースアップEX-Sに配合された脂質代謝を促す2成分

レディースアップ EX-Sの処方時に加えたビタミン様成分、「イノシトール」と「ベタイン」について、お話したいと思います。この2つの成分は脂質代謝を促し、メタボリックシンドロームを防止する効果やダイエットに優れた効果を発揮します。また、前号でも触れたホモシステインの増加を抑制し、動脈硬化、高脂血症、糖尿病などの予防にも大きな役割を担っています。ビタミンB群、L-シトルリンやL-カルニチンなどと連係して、各々の役割や働きを更に効果的にする頼もしい成分です。肥満やメタボが「健康生活」を脅かす中で、期待できる成分です。

「抗脂肪肝ビタミン」と呼ばれ肝炎や肝硬変から肝臓を守り、脳や神経の働きを正常に保つ働きが
イノシトールは、ビタミンB群の仲間(水溶性のビタミン様作用物質)で、身体でも合成されています。
イノシトールは別名「抗脂肪肝ビタミン」と呼ばれており、脂肪やコレステロールの代謝にも重要な役割を果たし、身体の中に脂肪がたまらないようにする働きがあり、脂肪肝や肝硬変などの予防によいとされています。また、イノシトールは細胞膜を形成する成分の1つで、神経細胞に多く含まれており、神経を正常に保ったり、脳神経細胞に栄養を補給するなど重要な働きをしています。

イノシトールの主な働きは、次のようなものです。

■肝臓を守る「抗脂肪肝」ビタミン
イノシトールが「抗脂肪肝ビタミン」と呼ばれ、肝臓に余分な脂肪が貯まらないようにする働きがあり、脂肪肝の予防効果を持っていることは、既に述べました。
脂肪肝とは肝臓の肝細胞に中性脂肪が貯まり、肝臓全体が白っぽくなる病気です。脂肪が多くなることで、肝臓の血管が圧迫され、血液の循環が悪くなります。そのため、肝臓の機能が低下して、疲労感やだるさが起こってきます。
脂肪肝は脂肪の摂りすぎやアルコールの飲みすぎが原因の病気ですが、放置しておくと肝炎や肝硬変などの深刻な病気へ発展する危険性があります。
イノシトールには、脂質代謝を促進する働きや血液中の脂質を減らして血液循環を促進する働きがあります。肝臓に脂肪が蓄積するのを予防し、蓄積した脂質を取り除く働きがあるります。
イノシトールはコレステロール値を下げる効果もありますので、脂肪分を多くとっている人や晩酌を毎日欠かさない人、お酒を飲む量が多い人には、おすすめの栄養素です。

■動脈硬化を予防する
体内のコレステロールの流れを良くして、血管にコレステロールが貯まって起こる、動脈硬化を予防する働きがあります。

■脳や神経の働きを正常に保つ
イノシトールは、神経組織や脳細胞にも多く含まれ、神経の伝達や脳の活動を、正常に保つ働きがあります。イノシトールは同じくビタミンBの一種であるコリンと結合してレシチンというリン脂質になります。リン脂質は細胞膜に含まれている成分で、特に神経細胞の膜に多く含まれています。このリン脂質は脳細胞に栄養を供給したり、神経の働きを正常に保つ働きがあります。
イノシトールの不足はネガティブな感情を生み出し、イライラするなど、精神面でも悪影響を及ぼします。
イノシトールはビタミンB群の仲間です。ビタミンB群はまとめて摂ったときに最大の効果を発揮します。レディースアップEX-SにビタミンB群や葉酸、ビタミンEなどを加えたのもその成果を期待してのことです。
また、L-シトルリンやL-カルニチンとの相互効果も十分に期待できます。
イノシトールを血管拡張作用により血流をよくする効果のあるL-シトルリンと同時に摂取することで、ダイエット効果をアップすることが期待できます。
さらに、イノシトールは血中の脂肪をミトコンドリアまで運ぶ働きに優れています。ミトコンドリアに運ばれた脂肪は、脂肪燃焼回路によってエネルギーに変換されます。脂肪として体内に吸収される前にエネルギーに変えてしまうことで、脂肪がつきにくいのです。同様の働きがあるL-カルニチンとの相互効果で脂肪の蓄積が抑制されて、ダイエットにいい効果をもたらします。

メチオニンを作り、脂質代謝を促進し、脂肪肝やメタボリックシンドロームに対応するベタイン
次は、もう一つの成分のベタインについてお話します。ベタインは砂糖大根とも呼ばれるビートから発見された甘みとうまみをもつ天然成分で、自然界では植物やエビやイカといった魚介類などにも存在する天然物質です。
ベタインは、おなかの酸度を整えるといわれ、食べ過ぎが心配な方や食後に不快感をもちやすい方にはありがたい成分で、近年、脂質の代謝を促進してメタボリックシンドロームを防止する効果があると言われ注目を浴びている成分でもあります。
また、ベタインを摂ることによって、お酒の飲みすぎによる脂肪肝の改善や、循環器・認知障害の改善が確認されています。
ここまでのお話の中で、ベタインが脂質の代謝を促進したり、脂肪肝の改善をすることはお分かりになったと思いますが、それが、なぜメタボリックシンドロームを防ぐ効果があるのか、またダイエットに効果的なのかは判然としないと思います。そこで、もう少しベタインの働きを詳しくお話します。
ベタインは、アミノ酸[アミノ酸のグリシンに似た構造を持つことから、TMG(トリメチルグリシン)、グリシンベタイングリシンとも呼ばれている]の一種で、生体内では、コリンから代謝されて作られ、動脈硬化の危険因子に働きかけこれを防ぎます。
この働きの結果、ベタインはメチオニンという必須アミノ酸を産生します。
メチオニンは、血中のコレステロールを減少させ、余分な脂肪をエネルギーとして燃やしやすい形に変換し、メタボやスッキリとしたスリムな体作りに役立つ成分です。特に、燃焼に関わるカルニチンをサポートする成分として、大きなパワーを発揮します。
また、メチオニンは増加することで肝機能を高める働きがありますので、脂肪肝や脂質異常症といった体内に脂肪が溜まることで起こる、肥満症状を防いでくれます。
さらに、メチオニンは遺伝子が細胞に働きかける動きを安定させてくれますので、細胞の異常発生を防ぎ、ガンの発症率をおさえてくれます。
まさに、予防医学的に非常に有用な成分であると言えます。
つまりベタインは、肝臓で行われるアミノ酸の代謝過程で作られる有害物質を、必須アミノ酸の「メチオニン」に変換します。その「メチオニン」が前述のような働きをして、メタボリックシンドロームやダイエットに有効な結果をもたらすのです。

レディース アップEX-Sに配合したイノシトールとベタインには、肝臓へ蓄積する脂肪を効率的に代謝し、脂肪肝の予防・改善、さらに脂質のエネルギー代謝を活性化し、コレステロールを低下させる働きを期待して採用しました。この二つの成分が、メタボリックシンドロームやダイエットに大きな成果をあげます。
レディース アップEX-Sも私の処方特長(複合成分処方)を十分に反映させた製品で、EX時よりもビタミンB6、ビタミンB12、などのビタミンB群や葉酸、ビタミンEなどの栄養素が加味されています。
これらのビタミンやイノシトール、ベタインは、ワイルドヤムエキスやγ(ガンマ)-トコフェロール、L-シトルリン、L-カルニチンらと反応しあい、相乗効果をあげながら、大きな成果をあげます。
一つ一つの成分が「女性の心とカラダ」をケアする成分で、なおかつ、それらを複合処方することで、さらなる効果をあげる‥‥‥それが、レディース アップEX-Sなのです。

なお、マルチビタミン アンド ミネラルプラス EX-Sと併食していただければ、肝臓のケアやメタボ対策、ダイエットにはさらに大きな期待が持てます。