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芦原紀昭医師の『臨床の現場から』 「生きがい」 ―活き活き生きるために―

更新日:2017/11/20

毎日従事している医療現場では、医学書に書かれていない事をたくさん経験する事があります。
又、本当にびっくりするような光景を目にすることも多くあります。

老人施設でのことですが―――
①―100才でお菓子で生活をして元気な方がいます。
②―90才で6ヶ月で髪の毛が真っ黒になった方もいました。
③―肝硬変と診断された73才の女性で、ほぼ寝たきりの生活で、
  肝硬変の点滴と栄養剤も点滴中心の生活でしたが、栄養剤を
  点滴から経口に変えたら、2週間で見る見る元気になりました。
④―黄疸まで出ている方が、サプリ(ウイズ製品)で3か月で症状が
  改善された方がいました。

現場では、毎日治療の基本を行いながら、一方で不思議と出会えるようなことを体験する毎日です。

このような中で確信をもってお伝え出来る事が1つあります。
「日々生きがいを持って生きる事の大切さ」です。

健康に生きる大切な要素の1つであると思います。

以前、ウイズの健康セミナーで何度か沖縄県の石垣島を訪ねたことがありました。その時に感じたことですが、高齢者の多くが本当にお元気でした。
話を聞いてみると、皆さん一様に言われることは、朝起きて「やるべき事」を持っているという事でした。
それは「畑仕事」であったり、「近所に出かけておしゃべりをする事」であったり、又、「ミシン掛けの内職」であったり、とにかく毎日「やるべき事」つまり「夢」と「希望」がそこに感じられました。

一方で老人施設の入居者の人達を見てみますと、そこには朝起きてやるべき事の「夢」と「希望」がありません。
又、驚くことにこの施設で働く医師の中には、若くして肝硬変になったりうつ病になったりする者が多く見られました。

人にとって大切な事、健康に生きる事の原点とは何かを、この2つの出来事から見た気がいたします。一度の人生、活き活きと生きる事のヒントがここにあった気がします。