更新日:2014/02/05
万病の元と言われるストレスを打破し、自律神経のバランスを整えるホメオ
この季節、「風邪をひきやすくなった」、「昔はすぐ治った風邪が、なかなか治らない」と言うような会話がよく交わされませんか?そしてその後に「免疫力が落ちているのかなぁ‥‥‥‥」と続くことも。
確かに、同じ病気にかかり、同じ治療を受けても、早く治る人となかなか治らない人がいます。これは体の自然治癒力の違い、つまり免疫力の差が出ていると考えられます。今回は、この免疫力についてお話をします。
そもそも免疫(力)とは?
免 疫(力)とは、体内に入った細菌やウィルス、また体内で発生したガン細胞などの異物から身を守る力で、本来生まれながらにして人間が持っている、自分で自 分を守る力(自然治癒力)のことを言います。つまり誰でも免疫は持っているのですが、ただ、免疫力には個人差があり、そのことが病気になるかならないかを 分けるような結果にも繋がります。
私たちの身体には、免疫と言う特定の器官などはありません。それは、骨髄、胸腺、脾臓、リンパ節、扁桃、血管、皮膚、腸管などの各器官や組織が協力しあって構成されている「免疫系」と呼ばれるものです。
では、免疫はどこにあるのかと言うと、免疫(力)のほとんどは、血液中の白血球に存在しています。血液は体内を常に循環しますので、これらの「免疫系」の各器官や組織などに働きかけ、体外から体内に侵入した抗原(細菌、ウイルス)や、体内で発生したガン細胞などの異物に対して絶え間なく攻撃し、各種の病気から身体を守っくれるのです。
こうした働きは、私たちが無意識のうちに行われています。そして、病原体などが侵入してきたら、白血球が素早く現場に向かい、戦います。白血球がそんなに働けるのは、自律神経が支配しているからなのです。
自律神経は、「自律神経失調症」という言葉で聞いたことがあるのではないでしょうか。自律神経は、私たちの意思とは別に、血管や、体温、呼吸、内臓などの働きを調整してくれているのです。「自律神経」は、交感神経と副交感神経の二つに分かれます。
交感神経は緊張時、興奮時に働く神経です。交感神経が優勢の時は、元気でやる気があり、きびきび動けます。ただし行きすぎると、血管が収縮しすぎるなどし、血行不良を引き起こし、免疫力が低下し、病気を誘発する原因になります。
副 交感神経は睡眠時などリラックス時に働く神経です。副交感神経が優勢な時は血管が拡張し免疫力は向上します。落ちついてゆったりした状態で、食事も進みま す。しかし行きすぎると、やる気が起きないとか、ちょっと動いただけで疲れたり、神経過敏でいろいろなことが気になったりします。また、アレルギー反応な どを誘発してしまう原因になります。
免疫力を低下させないためには、自律神経のバランス、つまり交感神経と副交感神経のバランスを保つことが大切なのです。このバランスが崩れるとさまざまな弊害が起こります。
例えば
●自己細胞の変質:代表的なものにガンがあります。(免疫力を高める)
●生活習慣病:代表的なものに糖尿病など。(免疫力を調整する)
●誤爆(自己免疫疾患):もし、味方(自分自身の細胞) を敵と誤認してしまったら・・・。自分自身の細胞が破壊され、慢性的な炎症を惹き起 こします。不幸なことにこのような疾患に悩む方が多数おられます。
●過剰防衛(アレルギー):スギ花粉のように無害な外来異物に対して、過剰な免疫反応が生じると、不必要な炎症が引き起こされます。
白血球も自律神経の支配を受けているので、交感神経優位へと大きくぶれてしまうと、白血球のバランスが崩れ、体内の免疫力が低下してしまうのです。
自律神経の不調から来る症状としては、頭痛、肩こり、腰痛、便秘、痔、不眠、めまい、耳鳴り、高血圧、不整脈、むくみ・・・・他、数え切れないほどあります。ホルモンバランスの乱れや血流障害を起こし、そこから病気に発展することもあります。
では、ここからが肝心なことですが、免疫力を上げるにはどうすればいいんでしょうか?
まず一つは食事のバランスに気をつけること。免疫を低下させる最も大きな要因としては食生活があります。体を維持していく最低限度のエネルギーやアミノ酸などの各種栄養素が不足している場合は、免疫力が低下します。
また、栄養バランスが悪い場合、特に免疫力の維持に不可欠なビタミン、ミネラルの摂取不足は、免疫力を低下させます。逆に脂肪の摂り過ぎや肥満も、免疫力にとってよくありません。
毎日の食事では良質のたんぱく質と適切なエネルギー摂取、および五大栄養素や食物繊維のバランスに気をつけることが肝要です。なお、腸内環境を整える事で免疫力はさらにアップします。
二つ目は「自律神経」です。自律神経のバランスを整えれば免疫力は高まります。自律神経のバランスは生活習慣を見直すことで整えることができます。
自律神経が不調になるその原因は、ストレスです。精神的または肉体的に強いストレスを感じたり、それが長期にわたったりしたら、自律神経のバランスは崩れ、免疫の力も弱くなってしまいます。
近年、西洋医学でもストレスと免疫力低下の関係について、それを実証する多くの研究が積み重ねられ、いまやストレスが免疫力の低下をもたらすことは常識になりつつあります。
そ のメカニズムは、気分が落ち込んだり、強いストレスを受けたりすると、神経系の細胞が免疫系の働きを抑える物質を放出して、病原菌やウイルスに弱い状態を 作るためです。病気でくよくよすると、直りが悪く、また悪化することがあるのも、心のあり方が免疫系に影響するためです。できるだけものごとを楽天的に考 えることが、免疫力の低下を防ぎます。
また、仕事やスポーツなどで肉体を酷使し、疲労がたまると当然ながら免疫力は低下します。自分では元気なつもりで頑張り過ぎ、倒れるまで働くサラリーマンの姿は他人ごとではありません。
時には過労死ということもありますから、適度な休息を取るようにしましょう。よく「ストレスは万病の元」と言われますが、病気を予防したり治したりする免疫力も弱めてしまうのですから、的を得ている言葉だと思います。
さらに、睡眠不足も免疫力を低下させます。免疫力が強い人はよく眠れ、免疫力が低下すると眠れなくなる傾向がありますから、睡眠不足は悪循環になるおそれがあります。極度の興奮や肉体的疲労、ストレスを避け、規則正しい生活を送ることです。
要約すると免疫力を高めるのは、生活を見直すことから始まります。必要なのは、◎栄養のバランス◎適度な運動◎体を温めて血流を良くする◎睡眠をしっかり取ること‥‥‥‥基本的にはこれらができていて、ストレスの原因を取り除くと免疫力は高まります。ストレスの原因を完全に取り除くのは無理‥‥‥という人は、リラックスする方法を見つけましょう。
自律神経が交感神経優位になっていると、副交感神経優位にもっていこうとしてよくやってしまうのが「食べすぎる」ことです。
食べる行為は一番手っ取り早いリラックスなので、ついつい食べ過ぎてしまい、肥満につながることがあるので注意しましょう。
また、日光浴(長くは控える)も免疫力アップに効果がありますし、女性には湯船に浸かることもお勧めです。免疫力アップにつながります。体温が上昇し血行もよくなり、免疫力低下の原因の1つである「冷え」にも効果的なんですが、「ストレス」にも有効です。
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