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『ラボ(研究室)からの独り言』 優れた製品を造るためのウイズルール

更新日:2014/09/29

サプリメントの話題が2つマスコミに登場しました。一つは朝日新聞、毎日新聞やTVニュースなどで報道された「イソフラボンの摂取量について」。もう一つは「アガリクス」の発ガン作用にまつわる報道です。どちらの報道も、サプリメントに関わる一人として、戸惑いと“だから確かな製品づくりをしなければいけない”と感じながら受けとめました。

イソフラボンの報道や記事から受ける印象では、「イソフラボンは、30mg以上摂取しては危険」、「妊婦、子供には危険」などのマスコミ受けする言葉が強調され、消費者に大きなインパクトを与える結果になりましたが、実情は、少し違っているように思われます。
報道の基となっている「食品安全委員会専門調査会」がまとめた 「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」というレポートを読みますと、摂取量の30mgと言うのは、あくまでも「特定保健用食品」に限定した、上限量のコメントであり、また妊婦、子供の摂取についても上乗せ摂取に対して「有益性を見出せない」ので特定保健用食品として、推奨できないと記述されているだけです。
この内容から考えると、今回の報道に対しては、安全委員会専門調査会が自ら記述しているように『上限値を超えることにより、直ちに、健康被害が派生するというものではないことを強調しておく』とのコメントを素直に受けとめ過剰に反応することはないとおもいます。
蛇足ながら、今回の報道は大豆イソフラボンの上限量を30mgと報告していますが、これはイソフラボン全体を指すのではなく、イソフラボンを構成する成分の一つ「アグリコン」に換算された数値で、通常イソフラボンと呼ばれる量に換算すると約43mgとなります。

ついでながらウイズの「レディースアップ」の総イソフラボンは50mg(1日8粒)と表示されていますが、使用しているイソフラボン原料はアグリコン比率60%の原料を使用していますので、アグリコン換算すると30mgになります。また、食品として1日の摂取目安量の上限をアグリコン換算で70~75mgとしていますが、これも採用しているイソフラボン原料で換算すると116~125mgとなり、全く心配ありません。

 

アガリクスの報道は、厚生労働省が国立医薬品食品衛生研究所で行なった動物実験で「アガリクス」を含む健康食品で発ガン作用が促進されるとの結果が出たとして、「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒」を販売するキリンウェルフーズ社に対し、自主的な販売停止と回収を要請したことと、一緒に調査した3製品のうち、キリン社以外の2製品は現段階では、まだ調査中という報道でした。

 

以前から「アガリクス」に対しては、その主成分であるβ-D-グルカンの抽出方法や効果が疑問視されるなどの問題や臨床データーの不備などを指摘する声があったことも事実です。
“ガンに効く”と言う違法な宣伝文句とイメージだけが一人歩きした結果が、今回の報道の背景にあると推察されます。

このように、サプリメントには、その効用や安全性について臨床データーが少ない物が採用されているケースもあります。まだまだ研究の余地が多く残されている分野であり、玉石混合とは言いませんが問題の多い製品もあることは事実です。自分が食べて「サプリメントは大丈夫?」と思いながら食べるのは、健康面から考えても愚の骨頂で、賢い選択眼をもたなくては意味がありません。

 

下の6つのコメントは、ウイズの製品を手掛ける時に、ウイズさんが「成分や安全性」をチェックするために私に質問してきたものですが、一般の方が、サプリメントを購入する時の目安にもなると思いますので紹介しておきます。

●原料は天然の食品が使われていますか?

●遺伝子組み換え食品は使われていませんね?

●着色料、香料、保存料などの添加物は含まれていませんね?

●抽出・製造過程で危険な化学薬品などは使われいませんね?

●科学的に安全性・効用などが証明されていますか?

●有害物質(原料に残留農薬、重金属、細菌性毒性などはないか)は含まれていませんね?

以上6項目ですが、これ以外に大切なのは、当社のように品質管理(GMP基準の工場)を徹底している会杜の製品で、こうした点について保証している製品を選ぶことが大切だとおもいます。

あなたも賢く素敵な“健康”を手にしてください。