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『ラボ(研修室)からの独り言』 ファイトケミカルについて

更新日:2014/10/02

「第7の栄養素」と呼ばれる植物機能性成分
今回は単一成分からちょっと離れて、もう少し大きな枠組みの中で「ファイトケミカル」についてお話をしたいと思います。ウイズの製品を処方した時に、私が一番意識した言葉が「メディカルハーブ」とこの「ファイトケミカル」でした。ファイト(phyto)は植物、ケミカル(chemical)は化学、つまり植物有用成分のことです。
ウイズのクリニカルサプリメントには、このファイトケミカル成分が不断に採用されています。

 

ファイトケミカルというのは、植物に含まれる色素や香りなど、これまでの栄養学では「栄養素」と認められていなかった機能性成分のことです。

しかし、近年の研究により、ファイトケミカルに高い抗酸化作用があることがわかると、一躍、免疫力を高め、さまざまな病気の予防に役立つ「抗酸化栄養素」として注目を集めるようになったのです。
ファイトケミカルはおよそ1万種類あると言われ、おもに野菜や果物に含まれています。

その健康効果としては、◎活性酸素の除去◎傷ついた細胞(遺伝子)の修復◎ガン細胞の増殖防止(ガン予防)◎感染症に対する抵抗力の強化◎免疫力を高める◎記憶力、集中力の強化、アルツハイマーの予防◎老化防止などが上げられます。
ファイトケミカルで有名なのは、ワインに含まれるポリフェノール。ポリフェノールは、4,000種類以上あるといいます。他にも、そばのルチン、お茶のカテキン、トマトのリコピンなどが、ファイトケミカルと呼ばれる成分です。

下記に身近な食物に含まれるファイトケミカルとその働きを並べてみましたので参照してください。

栄養素は不足すると1週間、1ヵ月という単位で、肌荒れ・不眠・疲れなど体に何らかの影響が出てきます。これに比べてファイトケミカルの機能性成分は少々の期間、摂取しなくても大きな差し障りはありません、ところが10年、20年という永い年月で、適量を摂取している人と、そうでない人を比べてみると、糖尿病などの生活習慣病、ガンや動脈硬化などの病気になりにくい、なりやすいという差になって現れてきます。

また、ファイトケミカルが持つ作用の一つに薬に負けない力で免疫の働きを強くする作用があります。私たちの体の中に細菌やウイルスなどの異物が進入すると、体を守ろうと防御システムが働きます。これが免疫作用でファイトケミカルはこれを活性化します。

環境汚染、ストレス---活性酸素発生の要因に満ちた社会で、体内の抗酸化物質はいくらあっても足りません。しかも40代を過ぎるころから、体内で作られる抗酸化物質の生産能力も衰えてきます。それを、より自然な形で確実に体内に摂り入れられるように開発されたのが、クリニカルサプリメントであり、その特長を際立って持っているのがベストサイトEX-Sです。
体内では、さまざまな場所でさまざまな種類の活性酸素が発生していて、それに対抗する抗酸化物質の種類も違います。ですから1種類の活性酸素吸収物質を多量に摂るというより、さまざまな種類をバランスよく摂るようにすることが大切なのです。ベストサイトEXは複数のファイトケミカル(マルチカロチノイドなど)が絶妙なバランスで処方されています。

 

 

===身近な食物に含まれるファイトケミカルとその働き===

 

■リコピン(ベストサイト EX-S 配合) 
 
カロチノイド系:完熟トマトに極めて豊富に含まれ、抗酸化力は最強。トマトには、リコピンの他、カロチン、ビタミンA、C、E、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、その他アミノ酸も多くふくまれています。 
 
【効能】胃がん、前立腺ガンや肝臓ガン、卵巣がんなどの予防

 

■ルテインとゼアキサンチン(共にベストサイト EX-S 配合)
 
ほうれん草、コラード(西洋カブ)、ケール(キャベツの一種)などに多く含まれています。(カロチノイド系のエース) 
 
◎ルテイン:網膜全体に分布 
◎ゼキサンチン:網膜の黄斑に分布
 
【効能】白内障と網膜変性症の予防、またルテインは特に子宮頸ガン、乳ガンにも効果

 

■アントシアニン(ベストサイトEX-S 配合)
 
目の栄養素:ブルーベリーが有名、さつま芋、ブドウ、ビート、チェリー、赤玉ネギ、イチゴ、赤ワインなどに多く含まれる
 
【効能】目の疲労回復や近視予防に優れた効果がある。目の網膜にあるロドプシンという色素の再合成を促進する。 また、ブルーベリーはガンにも予防効果があるといわれている。
 
◎ロドブシン:光を感知すると、脳に信号を送る視覚中枢との連絡物質。   
 
その他目の栄養素として:ビタミンAの前駆物β-カロチンも大切な栄養素です。視覚機能を保つうえで欠かせません。

 

■β-カロチン(ベストサイトEX-S 配合)
 
体内で一部がビタンAに変わる:野菜(特にニンジン、かぼちゃ)。ファイトケミカルで早くから研究され、有名になったのはβ-カロチンでした。β-カロチンはビタミンの前駆物質プロビタミンAとして、様々な眼疾患に効果があるというばかりでなく、もっと広い範囲に有効な抗酸化物質ということがわかってきました。     
【効能】抗ガン作用、免疫力強化、心臓病予防、脳血管疾患予防、白内障予防、網膜変性防止、光線過敏防止作用。
 
またガンを治す機序として、粘膜によい作用(粘膜修復=上皮組織の分化作用)をすることと、免疫賦活作用、再分化作用(ガン化した細胞が正常細胞に戻ること)などが指摘されています。

 

■イソフラボン類(レディースアップEX-S 配合)
 
ファイトエストロゲン系:大豆または大豆製品に多く含まれる。大豆には抗酸化ビタミンのA、C、Eのほかカルシウム、マグネシウム、カリウム、リンといったミネラルが豊富で、蛋白質(アミノ酸)も多く、さらに細胞の抗酸化物質としてレシン(リン脂質)があります。
 
また、大豆にはサポニンというファイトケミカルも存在し、過酸化脂質の生成を抑える働きが強く、血中コレステロールや中性脂肪を減らす働きと、代謝を促進する働きも認められています。

 

■ポリフェノール 
 
果物、お茶(日本茶)、紅茶、他にはソバ、野菜(特に玉ネギ、ブロッコリー)、果物(リンゴ)、カカオ豆(ココア他)などに含まれているいます。
 
【効能】降圧作用、動脈化改善作用、抗コレステ ロール作用(悪玉コレステロールの酸化を抑制し、動脈硬化を予防、脳血管障害を防ぐ)、抗菌、抗カビ、抗ウィルス作用